PRINCE OF LEGEND ～Love Royale～ (ページ16)

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王子の中の王子【朱雀奏】ページ16

______放課後

((昼間はいろんなことがありすぎて疲れた…
実行委員の仕事が終わり帰ろうとしていたその時
1台の真っ白なリムジンが正門から進入してきて危うくぶつかりそうになる

A『わっ！』
((びっくりした…

するとリムジンの後部座席が開いた

奏『大丈夫ですか？』

そんな上品な声とともに現れた人物を見て息を飲む

生徒『奏様ーーー！！！』
((まさか朱雀さんのリムジンだったなんて…

焦っていると朱雀さんが目の前にやってきて手を差し出した

奏『お怪我ありませんか？先ほどもお疲れのようでしたし良ければ家までお送りします』

A『いやっ！少し驚いただけなので大丈夫です！！！』
((確かに朱雀さんの破壊力はすごかったけど…

気がつくと周りは女子生徒の黄色い歓声でいっぱいになっていた

A『では、また』
急いでその場を離れようとした時

奏『長谷川さん！危ない！』

ボンっっ

A『！？！？』
鈍い音とともに顔に何かが直撃し、思わずよろめく

生徒『うわすいません！』
サッカー部の蹴ったボールがぶつかったらしい

((け、結構痛い、、、
あまりの痛さにうずくまる

奏『大丈夫ですか！？』
顔を上げると朱雀さんが心配そうに私を見下ろしていた

A『大丈夫です、お気になさら…ず！？！？！？』
言い終わる前に体が浮き上がる

奏『保健室までお連れします』
やっと朱雀さんの腕の中にいることに気がつく
((お姫様抱っこ！？！？！？

生徒『誰よあの子！』
生徒『奏様ー！』
生徒たちの悲鳴のような歓声を背に朱雀さんが歩き出す

奏『ちゃんと掴まってくださいね』
朱雀さんの眩しい笑顔に私はただ固まるしかなかった______