PRINCE OF LEGEND ～Love Royale～ (ページ23)

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__________ホール内では優雅なワルツが流れている

が、私長谷川Aだけはとても流暢に音楽を聴いてられなかった

奏『大丈夫、僕がリードします。付いてきて』

A『わわっ』

周囲の女子生徒たちの声を気にせず朱雀さんは踊り続ける

奏『ワルツの基本は三拍子ですよ』
しかし私はそんな落ち着けるはずがなくただ朱雀さんの腕にしがみつくので必死だった

((次足どっちだっけ！？ああー！もうわかんない！

自分を情け無く思っていると朱雀さんに声をかけられた

奏『周りのことは気にしないで、音楽を聴いてください。僕だけを見てて？』

そのおかげで周囲の音はシャットダウンされ綺麗なワルツが耳に入ってきた

((あれ私踊れてる？やればできるじゃん！

そう思って調子に乗っていると朱雀さんの足を踏んでしまう

A『す、すいません…！』

奏『足を止めないでください』
相当痛かったはずなのに朱雀さんは顔色1つ変えずに
私をリードし続けてくれる

((そうだよね、朱雀さんのリードが凄いんだ

朱雀さんに身を委ね踊っていると体が軽くなり、どこかのプリンセスのような気分になった
((王子パワー恐るべし…！

奏『少し慣れてきましたか？』

A『は、はいなんとか』

奏『じゃあ次はスピンしましょう』

A『え、ちょ、スピ…』

言い終わらないうちにぐっと引き寄せられ、遠心力でグルグルと回される
((わ！そんな勝手に…！！

奏『お上手ですよ』

なぜか褒めてくれる朱雀さんがちょっと面白くて笑顔がこぼれた

A『ふふっ』
一瞬朱雀さんが目を見開いて動きが止まった気がした
((ん…？

_________不思議に思った瞬間足がもつれて2人で倒れこむ

A＆奏『！？！？！？』