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ちゅ、ちゅ、
と繰り返されるリップ音の恥ずかしさに
ただ目を閉じて耐えていると、
ようやくこの雨は降り止んで。
ちら、と顔をあげて北斗さんを見ると
今にも泣き出してしまいそうな顔をしている。
え、なんで…北斗さんどうしたの？
『北斗さん…？』
北「ごめんね…嫌だった…？」
こんだけしといて？！
自信がなさそうに私を伺う北斗さんに、
なんだかたまらなくなって。
『いやじゃ…ないです。』
なんて言う自分にびっくりした。
体がこんなにくっついたのは、あのうなされていた夜だけ。
北斗さんは普段私にこんなふうに触らないし、
そうしようとしてくれている気遣いはなんとなく感じてた。
だけど今
お酒でストッパーの外れた北斗さんは、
嫌じゃない。
そう言った私にふわぁっと笑って
絡めた脚に少しの力を込めて引き寄せると、
ゆっくり顔を近付けて
北「…A、愛してる…。」
あぁ、もしかして…
今北斗さんが見ているのは私じゃなくて。
きっとこうなってしまう前の、
ちゃんと婚約者だった頃の私なんだ。
私であって、決して私じゃない。
自分に嫉妬するなんて変なの。
そもそも私は、いつから北斗さんにそんな感情を抱いていたの？
きっと何かの勘違い。
この匂いで、いつの間にか私も酔っ払っちゃったんだ。
ぜんぶぜんぶお酒のせい。
近付いてきた唇を受け入れてしまったのもぜんぶ。
『ん…ふ、』
だんだん深くなっていくこの口付けで、
北斗さんの中のアルコールが私にも入ってくるみたい。
私だってこのまま酔いつぶれてしまいたい。
きっと朝になれば、北斗さんはこのことを忘れているだろう。
夢だったと思ってくれたっていい。
そしたら私も、ちゃんとなかったことにするから。
今だけ私は、私のふりをした。
翌朝、二日酔いで起きてきた北斗さんに
ベッドを占領してしまったとひたすら謝られたけど、
やっぱりあのことは覚えてないみたいでほっとした。
あれはお酒にあてられた酔っぱらいだけの秘密。
ぜんぶお酒のせいおわり。
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綾鷹(プロフ) - めがねこさん» 全然全然！できれば今日中に…と思っていたので！！むしろ気を遣わせてしまってすみませんでした;;ありがとうございます！ (2019年4月1日 23時) (
レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
めがねこ(プロフ) - 綾鷹さん» 焦らせたみたいで申し訳ありません...今後も楽しみにしてます！ (2019年4月1日 14時) (レス) id: bea39e21bb (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - めがねこさん» あわわ、すみませんでした！描写を増やしたところがあるので、一話ズレがあるかもしれないのですが、今編集を終えて鍵を外してきました！楽しんでくださってありがとうございます(;;)これからもよろしくお願いします！ (2019年4月1日 14時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
めがねこ(プロフ) - 綾鷹さん» そうなんです...書き方とかストーリーが好きで更新楽しみにしてました... (2019年4月1日 10時) (レス) id: bea39e21bb (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - めがねこさん» はじめまして！突然鍵をかけてすみません;;あります！ちょこちょこ書き足したくなって…そんなに長い間はかけないつもりですが、もしかして読み途中でしたでしょうか？;; (2019年4月1日 6時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾鷹
| 作成日時：2018年12月12日 7時
