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溢れた涙を手で拭っていると、別室にいたコナンくんが戻ってきた

事情は知らされていないようで、異常な私の姿に心配してくれている


「Aさん、大丈夫?」
『ははっ。大丈夫じゃないかも...。私の周りの人間は皆いなくなっちゃう...私のせいで死んじゃってもいい?』
「死なないよ!Aさんも誰も死なせたりしない」
『あり..がと』



また、涙があふれだしてくる


「赤井さんとの事は良く分からないけど、組織の追跡を逃れるためにAさんが必要なんだ!」
『それは....私が組織の人間...バーボンの恋人でも?』
「っ!」


コナンくんの表情が険しくなる


「Aさんは組織の人間じゃないんだよね?」
『えぇ』


二人に協力した事がバレたら零の隣に居れなくなっちゃう。そう思うと恐くて、コナンくんにバレないように震える自分の腕を抱き締めた


「なら、何故、安室さんと..」
『好きになるのに理由なんてある?そうでしょ...』



赤井さんを見ると、軽く睨まれた



『協力する...ただ、あの人を裏切ることなんて出来ないから、それだけは覚えといて欲しい....好きなんだ。心から』
「安室さん、愛されてるんだね」
『うん...凄く大好き』



泣きながら好きな人を思い浮かべ笑う顔に綺麗だと思った



『また、隠し事が出来ちゃったな』
「Aさんって..いや、何でもない」
『途中で止めるのやめてよ』
「まだ、確信してないから証拠が揃ったら言うよ」
『ないそれ。恐いな...』



可笑しくなって、笑った
少し気が張れた気がした



「はい。シャツ乾いたから」
『ありがとう、着替えてくる』



コナンくんからシャツを受け取って脱衣場で着替えると、携帯が鳴る

電話の相手は零…
急いで『帰るね』とリビングにいる二人に玄関まで見送られる


『服ありがとう…洗って返したいけど』
「いや、構わない」


もし零に男物の服を見つけられたらややこしくなるので、脱いだ服は脱衣所に置いてきた


「電話、大丈夫か?」
『あ、うん…後でかけ直すから…』



零からの着信が先程から鳴り止まない
気持ちが急かされる

うるさいのでマナーモードにセットして、携帯を黙らせる

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ひがっ(プロフ) - Meikoさん» 有り難うございます! (2019年11月20日 1時) (レス) id: 7b95c3b247 (このIDを非表示/違反報告)
ひがっ(プロフ) - 曇天に笑うさん» 変更しました!有り難うございます! (2019年11月20日 1時) (レス) id: 7b95c3b247 (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う - 18と19がないです確認してから更新した方が (2019年11月19日 21時) (レス) id: 96967fede0 (このIDを非表示/違反報告)
Meiko - めっちゃ好きです^^続き楽しみに待ってます!! (2019年10月18日 18時) (レス) id: 00ea3508d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひがっ | 作成日時:2019年5月1日 13時

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