ただいまおかえり (ページ42)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:57,134 hit

おしごとページ42

優「こちらAAちゃんです」

『初めまして、よろしくお願いします！』

「よろしくね～。こんな可愛い子に教えれるなんておばちゃん嬉しいわ～！」

そう言ってくれたのは母より少し上くらいの
みるからに優しいそうなおばちゃん、坂本さん

廉くんが来週から来れなくなると言っていた人だ。

優「俺は一旦Aちゃんの部屋準備してくるから何かあったら呼んで」

『わかった、ありがとう』

「じゃあさっそくお庭の方からやって行こうか！」

『はい！』

このシェアハウスのお庭には大きな花壇があって
色とりどりのお花が植えられている
いつみても綺麗なのは坂本さんがお手入れしてたんだ

『綺麗に咲いてますね』

「フフフ(笑)そうでしょ！」

『はい！』

「なんでかわかる？」

『え？何でか…？』

「ここに住んでる皆が元気だとね、お花も元気なのよ」

『そうなんですか？』

「私が来たばっかりの頃、まだ皆が揃う前はどんだけ土をよくしてもすぐ枯れちゃって」

『そんな時があったんですね』

「そうよ～、大家さんが泣いてる時は植物もわかるみたい！アハハ！」

『え！！岸くんが泣くんですか』

「この家が建ったばかりの頃だけど、彼にも人には言えない悩みが沢山あるんだよ、きっと」

『いつも明るいから想像できなかった』

「だからAちゃん、植物が元気ないなって思ったら大家さんを支えてあげてね」

『…はい』

「Aちゃんならピッタリだわ！アハハ！」

坂本さんは豪快に笑って和ませてくれる、シェアハウスのみんな同様大好きな人になった

一通り作業を終えた頃

部屋の準備できたから荷解きしてきたらどうかなと
岸くんが呼びに来てくれた

坂本さんも今日はもうする事終わったし終わりにしようと言ってくれて「また明日もよろしくね！」と帰って行った。

シェアハウスの一階は広い開放感のあるリビング、
ダイニング、キッチン、お風呂トイレの水回り

そして二階にそれぞれの部屋がある

案内されて階段を上がると左右に2つずつと突き当たりに1つ扉があった

優「Aちゃんの部屋はここね」
そう言って開けてくれたのは左側の手前の部屋で

6畳ほどの部屋にベッドやローテーブル、クローゼットまで付いていて中でも目に入ったのが白い新品のドレッサー

『すごーい！これ全部使っていいの？』