ただいまおかえり (ページ34)

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夢じゃなかったページ34

優太side

『…きしく…ん？…おかえり…なさい…』

寝起きでたどたどしい喋り方がさらにAさんの可愛いさを増していて

優「ただいま」思いっきり微笑んで頭を撫でた

優「楽しかった？」

『うん楽しかったよ』

優「そっか、誘ったのにごめんな」

『…うん……いいよ』

優「眠い？」

『うん…』

優「おやすみ」

『おやすみ…なさい…』

喋っているそばから眠りに落ちていった彼女にそっと毛布を掛けて

誰かがおかえりと言ってくれる家がある幸せを噛み締めながら、風呂に入り部屋で眠った。

翌朝

海「岸くーん！帰ってるの？」

廉「遅かったんやろ、寝かしといたり」

海「でもでも毛布がここに！」

リビングから騒がしい声が聞こえて目が覚めた

優「はよー」

まだあまり開いてない目を駆使してみんながいるところへ向かうと

リ「おはよー帰ってたんだね」

海「ほらやっぱり！」

廉「誰も帰ってへんなんて言うてないやろ」

海「岸くんこの毛布、Aさんに貸してあげたの？」

優「毛布？それなら寒そうだったから掛けてあげたよ。お前ら酷いだろお客さんをリビングに放置して！
電気もつけっぱだったぞ！節約しないと！」

海「でたー朝から岸くんのケチ発言」

廉「俺らいつのまに移動したんやろ」

リ「飲みすぎて全然覚えない！Aさんごめんなさい！！！」

海「ごめん」廉「ごめんな」

『いや私が勝手にここで寝ちゃっただけだしあやまらないで』

そう言って手をブンブン横振るAさんと目が合って

優太「おはよ、眠れた？」

そう聞けば

ボッと顔を赤くしたAさんが

俯きながら『おはよ…おかげさまで』と返してくれた