ただいまおかえり (ページ22)

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帰り道ページ22

岸くんはポチのお散歩で慣れているのか
私の家までさくさくと進んで行って

もうすぐ家が見えて来る頃

「そういえばいつまでこっちにいるんすか？」

突然振り返って聞いてきた

『いつまでとか決めてなくて』

優「え？でもお仕事は？」

『体調が悪かったから長期休暇をもらってるんです』

優「そうだったんですね、なんかすみません」

そう言って再び歩き出したから
慌ててポチがいない方の隣にならんだ

『全然大したこと無いんですよ。ただ向こうでひとりで居るよりは良いかなと思って。もともと都会の生活に飽きてゆっくり暮らしたいな～って思い始めてたとこだったので』

優「うんうん」

岸くんは優しく頷いてくれた

『岸くんは、よくあの辺りに行くんですか？』

優「月に数回泊まりで行くんっすよ！今日もその帰りで」

『お仕事ですか？』

優「まーそんなとこかな」

『疲れてるのにすみません、送ってもらっちゃって』

家の前に到着してお礼を伝える

優「いやいや！今日は思ってたより早く帰って来れたし偶然の再会が出来て楽しかったっす！」

暗闇でもわかる眩しいくらいの笑顔で岸くんは言ってくれた。

『そう言えば私、あの日のお礼まだしてません！』

優「お礼なんていいっすよ」

『いや私の気が済まないので！何か無いですか？
欲しいものとか食べたい物とか何でも言ってください』

優「んー欲しいもの、、、、あ！」

そう言って手を叩いていい事閃いたって顔をした