ただいまおかえり (ページ20)

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えんもたけなわページ20

海「はーーお酒飲んだら眠くなっちゃった」

眠そうに目を擦る海人くんをみて

そろそろ帰ろうかなと携帯を見ると22時半を過ぎていた

『廉くん、片付けるよ。私そろそろ帰るし』

廉「いいっすよ！片付けならこいつらがやるんで」

リ「いいですよ！Aさん、作った人以外が片付けるのがこの家のルールなんで」

『でも』

廉「気にせんといてください。
Aさん、夜も遅いし家まで送ります！」

『番犬のポチいるから大丈夫だよ』

優「この辺も不審者情報よくまわってくるんでそれは危険っすよ」

リ「そうそう、私も夜遅い時はよく3人の誰かに迎えに来てもらうんです。」

廉「という訳で行きましょう」

あまり断り続けてもこの話は終わらなさそうだし
確かに外灯の少ない道を1人と1匹で歩くのは
ちょっと心細い気がしてきて

『じゃあお願いします』

とお言葉に甘えることにした

海「ちょっとまって」

トボトボと玄関にやってきた海人くん

一緒に行くのかな？と思って待ってると

海「今日お風呂1番の日じゃん、早く入ってよ」

と家を出る準備万端の廉くんに向かって言った

廉「は？帰ってきてからでええやろ？」

リ「それは困る。深夜のドラマ間に合わないじゃん」

廉「ほなリイサ先入りいや」

海「順番変えるのはダメってルール決めたじゃん」

リ「うん決めた」

廉「なんやねんもー」

リ「今日最後だれだっけ？」

海「最後はー」

優「俺だよ。帰りが遅くなる予定だったから」

リ「そうだ！岸くんだ！」

海「ちょうどいいじゃん岸くんが送ってあげなよ！」

リ「うんうん！それがいい！」

優「全然いいよ俺が送ってくわ！ちょっと待ってて財布取ってくる」

とドタドタと駆け足で2階へと上がっていった

廉「チッなんで今日に限って1番やねーん」

となぜか悔しそうな廉くんと

海人くんとリイサちゃんにお礼を言って

ポチと一緒に玄関を出た

春と言えども田舎の夜はまだちょっと肌寒くて
思わず肩を竦めていたとき

優「お待たせしました！行きましょ」

とＴシャツにパーカーを羽織って
ジャージ姿に着替えた岸くんがやってきた