ただいまおかえり (ページ14)

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さてあんまり長居しても申し訳ないし
母も心配するだろうしそろそろ帰るねと言いだそうとした時

「ただいまー」
「ただいま、なんやポチまた海人に連れ回されたんか」

と玄関の方から賑やかな男女の声がして

ご家族帰ってきた？と思ってふと扉の方をみると

可愛らしい海人くんと同い年くらいの女の子と目が合った

「え、、、」
『すすみません、おじゃましてま…
「れーーーーん！！！！！海ちゃんが！！！」

いい終わる前に大声を出した女の子

「なんやうるさいな、デカい声出して」

「海ちゃんが！！綺麗なお姉さん連れ込んでる！」

「は？今なんて？そんなわけある、、、ほんまや」

リビングの扉からまさにポカーンとした顔をして
こちらをみている男女2人

「連れ込んだって人聞きの悪い！ポチの飼い主さんだよ」と海人くんが言い返せば

「え？ポチの飼い主はAのおっちゃんおばちゃんやろ？」と関西弁の男の子が頭にハテナを浮かべて聞き返してきた

『すみません、急にお邪魔しちゃって。
その娘です。久しぶりに帰省してて、、、。』

「えー！てことはリュウママと姉妹ですか？」

と目を見開いて聞いてくる女の子

『はい、その妹でリュウは甥っ子ですよ』

「すごーい！美人姉妹だー！！！」

とキャッキャ飛び跳ね握手してくる女の子

美人姉妹なんて大袈裟なと思いながら

悪い気はしなくて

その握手に応えてあげながら可愛い妹みたいだと思った。

「わたしリイサっていいます！20歳です！仲良くしてください！」

『うん、リイサちゃん！Aです。よろしくね』

20歳って若いな～羨ましい

「俺は永瀬廉です。Aさんよろしく」

さっきの関西弁の男の子も挨拶してくれた

『こちらこそ、よろしくね！』

『ところで皆はどういう関係？ここに住んでるの？』

廉「知らないんすか？シェアハウス」

『シェアハウス？知ってるけど』

海「今年からみんなでここに住んでるんです！」

『なんでまたこんな田舎で』

海「田舎って(笑)
確かに遊ぶところは少ないですけど、海も山もあって何より人が暖かいじゃないですか～」

リ「そうそうみんなこの町が大好きだよね～」

廉「俺もうこの町から出られへんかも」

海「じゃあ結婚相手探さないとー！」

リ「確かに(笑)廉はまずは彼女からでしょ」

廉「うるさいわお前ら！Aさんも笑わうなよ」

『ごめん(笑)』