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どうにでもなれ ページ2
朝の改札を抜け会社に1番近い
3番出口の階段を駆け上がろうとしたとき
なんか動悸がする…
突然グラっと視界が揺れ
身体が宙に浮く感覚になる
「ヤバイ！」
と声に出した時にはすでに遅くて
そのまま数段昇った階段を
転がり落ちてしまっていた。
通勤ラッシュの時間、近くに居た人たちは
みんなギョッとした顔をしたが
足を止める人などおらず
何も見てないですよと言わんばかりに
そのまま横を通り過ぎて行く
幸い脚と腕の擦り傷程度で済んだようだが
私は何故か立ち上がることができず
しばらくその場にしゃがみ込んでいた。
こんな時、頭の中を巡るのは負の感情しかなくて
もうどうでもいいや
遅刻して怒られたって知らない
わたしはこの先この街に夢も未練もない
もうこのまま、会社辞めちゃおうかな
ずっと前から思っていたし
もっと1日を大事にできる暮らしがしたいな
と頭の中であれこれ巡らせていた
「あのー、、、」
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作者名：ねねね | 作成日時：2020年9月25日 5時
