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憧れてた街 ページ1
中学生の頃
友達とワクワクしながら遊びにきたこの街で
幸せなのか苦しんでいるのかも分からない
ただ無表情な顔して満員電車に乗り込み仕事へ向かう
大人たちが何故か当時の私にはとてもかっこよく見えた。
その頃から、大人になったらこの街で働くんだと決め
大学進学とともに地元を離れ都会へと移り住んだ。
可でもなく不可でもなく
まぁどちらかと言えば勉強できた私は
そのまま民間企業に就職
初めは大学時代の友人と
会社の愚痴を言い合うためにしょっちゅう集まり
朝まで騒ぐぞーー！なんて学生気分が抜けない
賑やかな生活を送っていたけど
数年もすればみんな段々と仕事に対しての責任も持ち
後輩教育を任されたり。
わざわざ集まって愚痴る時間があったら
1秒でも早くお家の布団と仲良くすることを優先したいのだ。
そうしているうちに
気付けば家と会社を往復するだけの毎日で。
社会人6年目を迎えたこの春
ついに限界が来た。
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作者名：ねねね | 作成日時：2020年9月25日 5時
