新メンバー ページ2
｢まあ…とりあえず大野さんおかえりなんだけど…｣
｢なんか5人集まってるの久々だね！｣
｢相葉さんうるさい｣
｢ほんとはにのも嬉しいくせに〜｣
｢相葉さん邪魔｣
事務所の一角のスペース
まるで楽屋のように好き勝手そこを使う。
相変わらず相葉ちゃんはうるさくて
にのはソファでゲームしてて
翔くんと松潤はそれを笑いながら眺めている。
｢ていうか、新メンバーってどういうこと？｣
｢そうそう、このタイミングで？って思った｣
｢ジャニーさんの思いつきが、10年越しに
通用してしまったらしい｣
｢まあ、いいんじゃない？面白そうだし｣
｢相葉さん5人で嵐のあの連呼、忘れたんですか？｣
｢にこはそーやってまた色々言うんだから｣
なんて、ゲームしてるにののほっぺを
ふにふに触りながら相葉ちゃんが言う
｢だって、あのジャニーさんが言ったんでしょ？
きっと何か理由があったんだよ。｣
｢まあ、それ以外ないよな｣
意外とすんなりと受け入れることができている
…ように見える俺たちだけど。
なんだかんだそれは相葉ちゃんだけみたいで。
｢5×10とか、5×20とかどうするのさ。
5人5人って連呼してるけど｣
｢新曲も5×30だと思っていたしな｣
なんて、和気あいあい…と言っていいのかは
ちょっと微妙だけれども。
LINEの文面じゃないみんなと
こうやって顔を合わせて話すことに
俺は幸福感を抱く。
｢はいはいはーい！｣
｢はい、相葉ちゃん！｣
｢一旦新メンバー入れてダメなら辞めれば
いいと思います！！｣
｢いやいやいやw
そんな適当に決めていいわけないでしょ
ねぇ？リーダー？｣
｢いや、俺はいいと思うよ？｣
｢…え、まじ？｣
｢え、翔くんは？｣
｢んー、リーダーの仰せのままに、って感じ？｣
｢にの？｣
｢まあ、多分入れたところですぐ居なくなりますよ
何せ私たち
あの ｢嵐｣ ですから｣
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作者名：小林凪咲 | 作成日時：2021年8月17日 1時
