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反射光 ページ5

反射神経ならぬ反射言葉は、スラリと貴嶺の唇から零れ出た。


黒を基調とした服装に綺麗整った刀剣男士特有の顔立ち。



刀剣男士_加州清光。



「あんたが新しい主…?」と俯く。


「だったら、殺しま」


すか、と続く筈だった。しかし、言葉が詰まってしまう程強く抱き締められたのだ。


「俺を…愛して…くれる?」



資料集・85_ブラック本丸に所属する加州清光のほぼは、


主に対して、自身を好きになってくれようとしてくると。



「自分はどうなの…?」


「え?」



「貴方は自分の事が好き?自分を大切にしている?」



「わかんないよッ…」



何がわからないのか?と聞きたかった。


口は声を発さない。



胸元で泣く清光が酷く、自分に似ていたのだ。



「私だって、貴方の事わからないわ。貴方だって私の事わからないでしょう?


初対面の人にホイホイと、安心して私が貴方を守るなんて言える程に私は優しくもそんな力も無い。


でも、そうね。一緒に黄泉比良坂に行く位なら、お供してあげる」



明るく顔をあげれば、柔らかく、凛々しく再び泣き出す。


呆気に取られた貴嶺はこの場合の対応を知っていてもできない自分に心底うんざりした。


白く華奢な手で清光の頭を撫でながら、鋭い視線の先を睨み付けた。




「いい加減、出て来たら如何でしょう」


自分では無い他に向けられた冷たい声に清光ははっとし、立ち上がる。


部屋から出て来たのは、へし切長谷部。


手にはその赤く彩られた、手入れもせずに血痕が咲く刃。


「加州清光。女に誑かされたか。今なら間に合う。その女を殺せ」




今迄にどんな主を貴様は見てきた。


今迄にどんな傷を負って来た。


清光は己の刀を抜いた。


「違う。貴嶺は…貴嶺は!そんな事はしてないッ!」


清光は崩れた侭の貴嶺へと綺麗な笑顔を見せて、言ったのだ。



「今迄の主とは違う!貴嶺は、俺を好きになってくれる!」



両者の刃が混じり合う。


貴嶺はどうするのかを教えて居た。



立ち上がったその瞬間、縁側だったこの場は非常に薄い場所だった。


『ナツメレイコーーーミツケタァ、コロス、クイコロス、オマエノニククウ、ソシテユウジンチョウヲ、ワガモノニ‼︎』



外から突進してきた面妖な『妖』は、喰らい掛かった。




二人も驚きに溢れ、棒立ちするへし切長谷部と貴嶺!と騒ぐ清光。

せっかくの休みが端末機に現を抜かして潰れる。→←マイクラ買った。



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神原瑞稀 - お二人様ありがとうございます! (2017年8月1日 7時) (レス) id: 7798de7639 (このIDを非表示/違反報告)
ダサクシャ522 - 貴嶺ちゃん、夏目と同じ境遇に見えてるけど、夏目は親の記憶一切なくて、貴嶺ちゃんはあるから、夏目より辛いかもしれませんね… (2017年7月31日 21時) (レス) id: 577bbc7a82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか - 私…実を言うと刀剣乱舞つまりとうらぶと夏目友人張が好きで好きで貴女の作品小説…いつも楽しみに待っています!頑張って下さい! (2017年7月31日 12時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
神原瑞稀 - ちょっと、休んでいいですか? (2016年10月14日 21時) (レス) id: 7fdb127639 (このIDを非表示/違反報告)
神原瑞稀 - なんか凄い勢いで見てくれる人、多くなった、有難う!あとコメしてくれる人有難う (2016年10月13日 21時) (レス) id: 7fdb127639 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神原瑞稀 | 作成日時:2016年10月10日 13時

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