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ジミンさんは真っ直ぐ自分の想いをぶつけてきてくれた。


会いたくなかったと強がる私に、会いたかったと言う。


会えなくても好きでいると言う。





会いたくなかったわけがない。


私だって、会いたかった。


ずっと。


毎日ジミンさんのことを考えていた。


今だってジミンさんのことが大好きだ。


「どうしてそんなこと言うの…忘れようとしてるのに…」


JM「ごめんね、A…。でも、この気持ちに嘘は付きたくなかったんだ。Aへの想いをなかったことにしちゃったら、それこそ俺は心から笑えない」


そう言われてはっとする。


戸惑う私に、ジミンさんは微笑みながら言う。


JM「A、お願いがあるんだ。Aのこと、好きでいるのを許して。Aは俺のこと、忘れたっていいから」


…ずるい。


そんなふうに言われて、私が本当に忘れられると思ってるんだろうか。


「…それ、本気で言ってる?」


JM「うん…どうして?」


案の定わかっているのか、意地悪そうにニッと笑って聞き返してくるジミンさん。


「わかった。どうぞご自由に」


私はちょっと悔しくなってわざとそれだけ言う。


JM「あ、あともう1つだけ。俺がどうしても我慢できなくなったら、連絡してもいい?無視してもいいから」


なんだそれ。


「ねぇ、ジミンさん。本当に忘れさせる気ある?」


JM「あるよ!もちろん!」


わざとらしく大きなリアクションを取るジミンさん。


そんなジミンさんを見てたらなんだか可笑しくなってきてしまって。


自然と顔が綻ぶ。


JM「あ、やっと笑った。やっぱりAの笑顔好きだな」


そう言って嬉しそうに笑う。


「なんだかジミンさん、図太くなった?」


JM「失礼だねA。むしろAに会えなくて寂しくて痩せちゃったんだよ」


「いやそうゆうことじゃなくて…」


JM「ふふふ、わかってるよ」


何かが吹っ切れたようなジミンさん。


そんなジミンさんがなんだか頼もしく感じる。


「連絡、してもいいよ。その代わり、私からもお願いがあるんだけど」


JM「…うん、なに?」


「私もジミンさんのこと、好きでいていい?」


JM「A…」


驚いた顔のジミンさん。


私の気持ちはわかってるくせに、私がそう言うと思ってなかったのか。


言わせたのはジミンさん、あなただよ。


「ジミンさん…大好き。ずっと、愛してる」

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作者名:よぞら | 作成日時:2022年1月27日 14時

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