【JM】 ページ13
部屋に入るとAが熱心に部屋の中を眺めていた。
俺には気付いてないみたい。
久しぶりに見たAの姿。
愛しさがこみ上げてくる。
俺はAの名前を呼んだ。
ゆっくり振り向くA。
「ジミン…さん」
驚いて目がまん丸くなっている。
Aがいる。
俺の目の前に。
JM「A…会いたかった」
俺はAの元に歩み寄って抱きしめた。
腕の中にAがいる。
Aの温もりを感じる。
その感覚を噛み締める。
「どうして…」
Aが俺に抱きしめられながら言う。
そっと体を離すと、Aは俯いて顔を隠そうとしたけど、俺はAが泣いていることに気付いた。
JM「驚かせてごめん。どうしてももう一度Aと会って話したくて、ジチョル社長に会うチャンスを作ってもらったんだ」
「ジチョルさんに?」
訳がわからない様子のA。
JM「俺とAが人目に触れずに会えるように、この場所の手配をしてくれたのはジチョル社長なんだ。それに、セジニヒョンやメンバー達も協力してくれた」
「ジチョルさんや皆が…。でも…私はもう、会いたくなかった」
俯きながら小さな声でそう言うA。
JM「それがAの本心なら、俺は今日でもう一生Aとは会わない。連絡しない。約束する。…でもその前に、俺の話を聞いて」
「…」
まだ戸惑っている様子のAをソファーに座らせ、俺もその隣に座る。
JM「Aが別れようって言った時、俺は引き止められなかった。Aが俺のことで苦しむのが嫌だったから。そうなるくらいなら、離れた方がいいのかもなって俺も思った」
Aは俯いたまま黙って俺の話を聞いている。
JM「でも、俺はAと別れたことをずっと後悔してる。ずっと会いたかった。毎日、いつもAのことが頭から離れない。Aのことを好きな気持ちが、全然変わらないんだ」
「ジミンさん…」
JM「俺はこの先も、ずっと、Aのことを好きでいる。たとえ一生会えなくても、ずっと好きでいる」
「そんなこと言わないで…」
Aの綺麗な瞳から涙が溢れる。
JM「A、俺はAのことが大好きだよ。愛してる」
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作者名:よぞら | 作成日時:2022年1月27日 14時