【男主】その男、個性:絶頂！！【ヒロアカ】 (ページ6)

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個性ページ6

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どこかのコンサートホールのような場所に案内されて、かっちゃんの横に座る。

確かここでプレゼント・マイク(教師)が試験の説明とか案内してくれるんだっけ。

……そういや、俺個性なんなんだろ。

兄弟なわけだしかっちゃんみたいに爆発かな。でも汗腺からなんか出そうな感じもしないけど。

「俺の個性ってなんだかわかる？」

「あ？ふざけてんのか」

横に座っていた俺について詳しそうな兄弟(かっちゃん)に話を振るが、何言ってんだみたいな顔をされて聞けるような状況ではない。

これはもう棒立ちで終わり(失格)かな、なんてため息をついて目の前にある試験会場を見渡した。

入口の方からオドオドキョロキョロしている男子生徒が入ってくるのが見える。

あ、あれ。

席を探しているらしくこちらを見つけると、伏せ目がちに近づいてきた。

申し訳なさそうに俺の隣の椅子を引く彼に視線を向ける。

そして、その容姿を見た瞬間固まってしまった。

だって彼は、俺が大好きなあのキャラクターだったのだ。主人公きたー！！

「緑谷くん、初めまして」

「え、あ、Aくん……？」

話しかけると驚いたような表情を浮かべられる。

どうやら彼も俺のことを知っているらしい。

よく考えたら同じ制服を着ているし同級生だったのかも知れない。

じゃあ緑谷くんは変か……。

「な、いずくって呼んでも良い？」

「え！？う、うん」

いきなり馴れ馴れしくして引かれたら嫌なので、少し距離を縮めて名前を尋ねると戸惑ったように肯定してくれた。

隣に座るかっちゃんからの視線が痛いがこの際無視することにする。

これが将来の象徴かあ。かっこいいなあ。

頬杖をつきながら見つめていると、あることに気づく。

ヒーローマニアの出久なら俺の個性も知ってるんじゃないか？

「ねー、いずく、俺の個性なんだっけ」

「……A君のこ、個性……」

首を傾げて問いかければ、言い淀むように言葉を詰まらせた。

もしかして俺の個性知らないのか？

お願いと手を合わせると困ったように眉を下げて、意を決したのか口を開いた。

「A君の個性は絶頂(エクスタシー)……」

「……え？」

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