【男主】その男、個性:絶頂！！【ヒロアカ】 (ページ14)

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ゆらゆらと心地よい揺れに気付いて目を覚ます。

「ん……」

ゆっくり瞼を持ち上げると、かっちゃんの頭が。
かっちゃんの肩越しに見える景色からどうやら担がれているらしいとわかる。

俺が起きたことに気づいてないのか、かっちゃんは黙ったまま歩き続ける。

俺、あの時階段から落ちて……。

そうだ、実技試験どうなったんだ？！

「か、かっちゃん」

「あ？起きたんならさっさと降りろヤ！！」

俺の声に反応したかっちゃんが振り返ると、凄い形相で怒鳴ってきた。

うお、こわ……。

思わず言われた通りに降りると、今度は担ぐのをやめて隣に並んできた。

歩くスピードも合わせてくれてる。

なんか優しい？

「あの、さ。俺なんでかっちゃんに担がれてたの？」

「お前が0Pに突っ込んで腕骨折したんだろ、詳しいことは知らねェよ。」

今なら優しいかもと、聞いてみるとかっちゃんは不満そうな顔をしながらも答えてくれた。

骨折って……。

まぁ確かに右腕ちょっと痛いなとは思ってたけど、骨折してるのか？これ。

服を捲って腕を確認するが骨折しているようには見えない。

……あ、リカバリーガール。

そういえば試験の最後にいずくの怪我とか治してたな。俺のも治してくれたのか。

てか俺、寝てる間に0Pに突っ込んだ……？

ロボットに触れた覚えすらないんだけど。

じゃあ……不合格か。

どうせなら物語の主人公達と同じ学校に通いたかったなあ……。

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