【男主】その男、個性:絶頂！！【ヒロアカ】 (ページ19)

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反乱ページ19

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「おい、さっきの、どうやった」

「成功した事無かったんだけど出来ちゃったあ」

どっと押し寄せてくる疲れに押し潰されそうになりながら、カツキになだれ込む。

爆破範囲を縮めてカツキみたいに出来ないかと試行錯誤してたんだけど、どうやら上手くいったらしい。

カツキとの充電で燃料(欲求)は充分だったし、おまけにさっきの応援で一気に心臓が跳ね上がったから。

そのおかげかも知れない。

「普段は爆破すらままならないのに、愛の力かな……いてｯ」

冗談混じりで言えば、頭突きを食らう。

我が家特有のツンツン頭が痛い。

「あ、次デクの番じゃん」

いつの間にか順番が進んでデクの番まで回ってきていた。

この流れだと退学か、とカツキと顔を合わせる。

見る価値もないと判断しておろし立ての靴で地面の砂を蹴り上げる。

「カツキ、さっき言ったこと絶対だかんな」

先程応援して、と言った時に約束した事を確認する様にカツキの顔を見上げると、焦ったような表情を浮かべていた。

なんだろう？と思いながらも、デクの方へ視線を移す。

その辺に落ちていると思われたボールが、遥か彼方へと飛んで705mという記録を出していたことを知った。

なんで無個性のデクが。

恐らく同じことを思ったであろう、カツキがデクに向かって掴みかかろうとしたその瞬間、どこからかヒモなようなものが飛んできてカツキを拘束した。

それは教師の物で、カツキはそのまま立ち下がることしか出来なかった。

いつもの俺だったらカツキを煽る一言ぐらいは言っているが、今は何も言えない。

それくらい、目の前で起きた出来事に驚いているのだ。

無個性(デク)が個性を使って、俺たちと同じ土俵に立った。

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