コーヒー淹れました ページ24
事務所で打合せがあった数日後。
宿舎に行くとジョングクさん、ナムジュンさん、ユンギさん、ジンさんがいた。
テヒョンさん、ジミンさん、ホソクさんは外出中らしい。
少しほっとする。
皆作業がたて込んでいるらしく、挨拶すると各々作業部屋や自室に入っていった。
私もメンバーの皆さんがいない方が断然仕事がはかどるのでどんどん済ませていく。
今日やろうと思っていた家事が一通り済んだので帰る前に皆に飲み物を持っていく。
まずはユンギさんがいる部屋へ。
ノックをして返事を待つが応答がない。
あぁ、これはあのパターンだな。
ドアを開けるとヘッドホンをしたまま目を閉じて何やら考えてこんでいるユンギさんがいた。
前にも応答がないのでそっとしておいたら、そのまま丸一日部屋から出てこなかった。
以降私が休憩を取った方がいいと思ったタイミングで、部屋に入ってもいいようにユンギさんに許可をもらっていた。
とはいえ何か閃いている時に邪魔したら悪いなと思い、そ〜っと机の上にコーヒーを置いて部屋を出ようとした。
YG「ありがと」
気付いてたのね。
振り向くとこっちを見てるユンギさんと目があった。
来い来いと手招きする。
YG「ちょっとこの曲聞いてどう思う？」
カポッとヘッドホンを装着され音が流れ込んでくる。
…かっこいい曲だな。自然と身体がリズムに乗るような。
ユンギさんが真剣な目で見てくるので恥ずかしくてじっとしてるけど。
しばらくして音が止んだのでヘッドホンを外す。
「私は音楽のこと詳しくないので簡単な感想しか言えないですけど…単純にかっこいいと思います！また聞きたいです！」
思ったことをそのまま伝えた。
だって本当にかっこよかった。
こんな音楽を作れるなんて凄い才能の持ち主なんだと感心する。
私の気持ちが通じたのか、全く参考にならないであろう感想にもユンギさんはふっと嬉しそうに笑って「ありがとう」と言ってくれた。
こちらこそと言いながら部屋を後にする。
次はジンさんの部屋。
こちらはノックして声を掛けたらすぐに返事が来た。
JN「どうぞ〜！Aさん！どうしたんですか？…ってコーヒー持ってきてくれたんですか!?ありがとうございます!!」
JN「あ、Aさん！この前俺を差し置いて買い物行ったのまだ根に持ってますからね！今度絶対に一緒に行きましょうね！」
いや前の部屋とのギャップよ…。
そしてまだ根に持ってたのね。。
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作者名：よぞら* | 作成日時：2021年8月16日 21時
