歓迎会へGO! ページ9
部屋に戻って荷物を片付ける。
とりあえずの物しか持ってきてないので一瞬で終わった。
普段は繁忙期にマネージャーさん達が使ったり、今回みたいな有事の際に一時的な避難場所として使う(普通はアイドルの方が)部屋らしく、必要最低限の家具や家電は揃っていた。
「ふ〜」ドサッ
新しいシーツをひいたベッドに倒れ込む。
怒涛の一日だったな。
まさか皆と同じマンションに住むことになるなんて。
皆の部屋とは違う単身者用とは言え、今まで住んでいた家とは比べ物にならない広さと高級感がある。
こんなすごいマンションが宿舎だなんて…改めて住む世界が違う人達なんだと感じる。
そんなことを考えながら疲れてベッドの上で横になっていると、スマホが鳴った。
初めて見る名前が表示されていた。
“ナムジュンさん”
会議の後、今後直接連絡取れるようにと凄い勢いでせがまれ、結局全員と連絡先を交換したんだった。
「はい」
NJ「あ、Aさん?夕飯まだですよね?良かったら宿舎で一緒にどうですか?歓迎会も兼ねて!」
「え?歓迎会…ですか?」
NJ「はい!て言うか先走ってもう準備しちゃったんです。だから来てくれないと困ります!来てください!」
「わ、わかりました。今行きますね」
そう言って電話を切る。
歓迎会をしてくれるなんて…みんな忙しくて疲れているだろうに。
なんだか申し訳ない気持ちと、くすぐったい様な、嬉しい気持ちが交互に押し寄せる。
同じマンションと言っても、私が与えられた部屋は彼らの宿舎の部屋とは別棟にあるので、だだっ広い敷地内を歩いていく。
彼らの家政婦じゃなかったらここを歩くこともなかったんだよな。
そもそもセジンさんの紹介がなかったら、彼らとも出会ってないわけで…そう考えると不思議な感じだ。
考えながら歩いていたらいつの間にか彼らの宿舎に着いていた。
JK「ヌナー!いらっしゃーい!」
ジョングクさんに思いっきりハグされる。
最近ジョングクさんのスキンシップが激しい…。そして筋肉がすごいのでいつもちょっと苦しい。
JN「ジョングガ、Aさんが苦しそうだから離して」
そう言ってジンさんがジョングクさんを剥がしてくれる。
TH「ジョングガ!抜け駆けダメ!」
すると今度はテヒョンさんがグイッと私を引き寄せて抱きつく。
「て、テヒョンさん。。」
私が固まっているのを見て、次はナムジュンさんがテヒョンさんを無言で剥がす。
なんだこれ。
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作者名:よぞら* | 作成日時:2021年12月1日 14時