帰る場所2 (ページ35)

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ヨンタンページ35

メンバーの皆が誕生日にくれたイヤリング。

もったいなくてあの日以降まだ一度もつけてない。

メンバーの皆からはつけてつけてとせがまれるけど…。

そもそも宿舎の中にしかいないのにつけるタイミングがわからない。

それでも毎朝眺めては、もっと皆の支えになれるように頑張ろう！と気合いを入れている。

誕生日の後、ユンギさんがこっそり教えてくれた。

プレゼントは皆がそれぞれ渡す案もあったけど、話し合った時に皆で1つのものを渡した方が喜ぶだろうから、という結論になったらしい。

よくわかってらっしゃる。

今日も気合を入れた後宿舎に向かう。

NJ「じゃあ、行ってきます」

TH「ヌナ、タニのことよろしくね」

BTS「行ってきまーす！」

「いってらっしゃい！」

今日はテヒョンさんからヨンタンを預かる日だった。

ヨンタンもすっかり懐いてくれていて、預かる日は私のテンションも上がる。

「タナ〜！久しぶりだね〜！仕事ちゃちゃっと終わらせちゃうから待っててね！」

おりこうさんに仕事中は横になって待っててくれるヨンタン。

仕事を一気に終わらせ、散歩に行ったり遊ぶ時間を確保する。

天気も良かったので、マンションの敷地内のドッグランでボール遊びをしたり一緒になって走り回った。

夕方になり部屋に戻ってからもしばらく一緒に遊んでいたが、遊んでいるうちに飽きたのか眠くなってしまったのか、ソファーに座る私の膝の上に丸くなって眠り始めるヨンタン。

か、かわいい…。

私はヨンタンの眠りを妨げないよう、動かずに寝顔を見て癒やされていた。

でも私も久しぶりに身体を動かしたせいか、ヨンタンの温もりのせいか、襲ってくる睡魔に勝てず、気付いたらヨンタンを膝の上に乗せたまま眠ってしまっていた…。