帰る場所2 (ページ38)

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鋭い観察眼【JK】ページ38

「実は…またテヒョンさんのこと傷つけてしまって…」

ヌナが俯きながら小さな声で話す。

JK「どうして？」

「テヒョンさんが私のこと好きでいてくれてるのは…知ってる…よね？」

JN「うん」

「でも私は今は人を好きになるとか…そうゆうの考えられなくて…前にもそう言ったんだけど、そんな私を勝手に好きでいるってテヒョンさん言ってくれて…」

辛そうに話すヌナ。

ヌナは人から想われることに対して、どうしてそんなに苦しそうなんだろう。

例えそれが自分の好きな人じゃなかったとしても、想ってもらえるって嬉しいことじゃない？

「でもやっぱりもったいないと思って。それでテヒョンさんにはもっと相応しい人がいるって言ったら…その…キスされて…」

JK「キス!?」

無言で頷くヌナ。

気まずいのか俯いている。

キスって…テヒョンイヒョンめ！

ズルい！抜け駆けしやがったな!!←

おっと違う違う…なんとか気持ちを落ち着かせる。

「それで…いきなりだったから…びっくりして突き飛ばしちゃって…。その時のテヒョンさんがすごく辛そうな顔してて…」

そりゃ傷つくわ…。

てかヌナがテヒョンイヒョンに言ったことを考えれば、俺だって同じことしちゃうかも…。

JK「ねぇ。ヌナはどうしてそんなに自分以外を好きになってほしいの？テヒョンイヒョンが勝手にするって言ってるんだから、勝手にさせとけばいいじゃん。別にヌナが他の人を好きになってもいいんだし…俺とかね!?」

さり気なくアピールしてみる。けど…

「…」

あれ？ヌナが泣きそうな顔になっちゃった。

そんなに俺嫌!?

「そうなった時の辛さがわかるから…想っている時間が長ければ長いほど辛くなるのが私にはわかるから…そんな思いして欲しくない」

あぁ…そうゆうことか。

JK「ヌナ。優しすぎ！」

そう言って俺はヌナのほっぺを両手で挟んでぎゅっと潰してやった。

「じょ、ジョングクさん…」

JK「ヌナはセジニヒョンのこと好きだった時、辛かったかもしれないけど辛いからやめなよって言われてやめれた？やめれないでしょ？」

「…」

JK「人を好きな気持ちってそうゆうもんでしょ。だから今ヌナがテヒョンイヒョンにしていることは、はっきり言って余計なお世話！」

「余計なお世話…」

JK「まあそれだけテヒョンイヒョンのこと心配してくれてるんだろうけど。ヒョンは辛いのは覚悟の上だよ」

それにしてもヌナは優し過ぎる。

だからほっとけない。