帰る場所2 (ページ4)

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そんなことってある！？ページ4

ユンギさんの静止を振り切って帰って来てしまってから、私にとっては幸いにも休日が続いた。

あの日は一人で勝手に帰ったことを電話でセジンさんに怒られた。

でもどこか上の空だった。

久しぶりに彼らと離れて過ごす。

ゆっくりした時間を過ごすと今までの事を色々と思い出した。

私の人生でこんなに慌ただしいことが起こるとは思ってもいなかった。

怖いことや辛いこともあったけど、楽しかったし幸せだった。

でも…

宿舎の家政婦…辞めなきゃな。

2日間の休日は頭の中を色んな思いが駆け巡り、ほとんど何も手に付かないまま3日目の出勤日の朝を迎えた。

プルルッ

画面を見るとセジンさんから着信だ。

「はい…」

SJ「あっ！A!?お前今家!?」

「はい…そうですけど。。どうかしたんですか？」

SJ「予定よりちょっと早いけど今から迎えに行くから、2,3泊できる荷物持っていつものカフェまで出て来れる？あ、一応帽子に髪入れて被ってマスク付けて変装してきて！」

この慌てよう…なんだかデジャブだな。

嫌な予感がする。。

カフェで合流して車中で話を聞くと、先日のサセンの一件で盗撮されたことが発端となり、別のサセンによって私の自宅アパートがSNSで晒されてしまったらしい。

盗撮された時もそうだったが、普段SNSを全くしない私はいつもどこか他人事で危機感はなかった。

しかし自宅が不特定多数の人に知られていると思うと、さすがに気持ちが悪い。

SJ「こんな状況になって申し訳ない。で、しばらくうちの事務所で持ってる部屋に避難してほしい。これから送ってくから。荷物は少しずつ移していこう」

「いや、でも…」

今日の仕事が終わったら皆さんに言って家政婦辞めようと思ってて…

でもそうなるとまだしばらく今の家で過ごさなくちゃいけないから恐いな…

と頭の中でぐるぐると考えて言葉に詰まる。

すると何を心配していると思ったのか、セジンさんが衝撃的な言葉を放った。

SJ「まぁでも今までより宿舎に通うのは楽になるし安全だから！なんたって同じマンションだし！」

は？

SJ「あ、そう言えばあいつらから今日絶対にAのこと連れて来てって念押されてたんだよ。たかが2日休んだだけなのになぁ。あいつらもうA依存症だなぁ〜」

ナニヲオッシャッテイルノデスカ？

そのまま車は通い慣れた宿舎のあるマンションの敷地に入っていった。