帰る場所2 (ページ26)

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危ない【NJ】ページ26

ヌナに言い過ぎてしまった。

皆が心配してたことは事実だ。

でも本当は俺、心配な反面、不安で、モヤモヤした気持ちをヌナにぶつけたかっただけなのかもしれない。

それでもいつも通り隣で一緒に仕事をしてくれるヌナ。

ねぇヌナ、どうしてあんなにジンヒョンを庇ったの？

ジンヒョン…落ち込んではいたけど、ちょっと嬉しそうだった。

ヌナとして庇ったんだよね？

特別な意味なんてないよね？

油断するとまた問い詰めてしまいそうになる。

俺は気を紛らすためどんどん仕事をこなしていった。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
ふと気がつくと、隣でヌナが寝ていた。

そう言えばヌナ、昨日夜通しホソクの看病をしていたんだった。

なんで気付かなかったんだ俺は。

疲れてるヌナをいつまでも仕事に付き合わせるなんて…。

ヌナはあんなに俺の体調を気遣ってくれてたのに。

最低だ俺は…。

自己嫌悪の中、とりあえずヌナを部屋にあるソファに運んで寝かせる。

相当疲れていたんだろう、移動させても全く起きる気配がない。

NJ「ごめん…ヌナ」

ヌナは俺のこと、どう思ってるんだろう？

疲れたって言い出せないくらい気を遣わせてる？

もっと俺に頼ってよ。

ヌナの頭を撫でる。

胸の奥がキュッと締め付けられるのを感じる。

俺だってヌナに触れていたい。

他の誰にも触れてほしくない。

いつもそばにいて欲しい。

どんどん欲が出てくる。

「ヌナ…好きだよ」

寝ているヌナには聞こえないのに。

俺はそう呟く。

そしてヌナの寝顔にゆっくりと顔を近づけた。

コンコンッ

その瞬間、俺の身体が盛大に飛び上がる。

HS「ナムジュナ〜？ヌナ〜？」

NJ「はい！」

変な声が出る。

ドアを開けてホソクが顔を覗かせる。

「あ、やっぱりここにいたんだ！…って寝ちゃったんだねヌナ。そりゃ疲れてるよねぇ。…ナムジュナは何してんの？」

挙動不審な俺を、不思議そうな目で見るホソク。

NJ「お、俺？いや、別に…」

HS「も〜、こんな遅くまで仕事付き合わせて！ヌナ！起きて？こんなところで寝てちゃ疲れ取れないよ〜」

「う〜ん。。…え？ホソクさん？あれ？…もしかして私、また寝ちゃった!?」

ガバっと起き上がるヌナ。

「ごめんなさい！」

NJ「いや、こっちも遅くまで付き合わせてごめん。今日はもう大丈夫だから」

お疲れ様でしたと言ってホソクと部屋を出ていくヌナ。

危なかった…もう少しで俺…。