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世話が焼ける家族【HS】 ページ17

ここ数日、忙しくてヌナと会えていない。


そんな状況だけど、心配していた俺達のパフォーマンスに悪い影響が出ることはなかった。


よく恋愛している方がアーティストは表現が豊かになるって言うけど、うちのボーカルラインはまさしくそのタイプだった。


ジンヒョンのMCはいつもにも増して絶好調だし、歌声にも感情がこもっている。


もともと表現力に定評があるテヒョンだったけど、最近は神がかっている。


ジョングクは急に大人びたと言うか、色気がすごい。


だからパフォーマンスに関してはよかった。


パフォーマンスに関しては。


それ以外の時が大変だった。


テヒョンとジョングクはずっと携帯でヌナにメッセージ送って反応があるとうるさいし、ないとめちゃくちゃテンション下がるし。


ジンヒョンは2人ほどあからさまではなかったけど、ヌナに会えない日が続くとだんだんテンション下がって心配になるほど静かだった。


ナムジュンは前にも増して仕事は集中してたけど、普段のポンコツ具合に拍車がかかった。


ユンギヒョンは仕事中以外ずっと寝てるし…
まぁこれはいつもと変わらないんだけど。


だからこの数日、問題児4人を俺とジミナの2人でフォローした。


マンネ2人をあやし、時に励まし、ジンヒョンをゲームに誘って元気づけ、ナムジュンをフォローし壊したものを直したり一緒に謝ったり…。


JM「ヌナが現場に来てくれてた頃が恋しい…」


HS「本当それ…俺達だけでも平静を保とう!」


そして俺達は、仕事の合間にセジニヒョンにメンタルケアのことを詰め寄った。


SJ「お前ら変に構えちゃうかと思って〜黙っててゴメンな!でもお前らAが来てから本当落ち着いたよな!安心して見てられるよ!」


そう言って笑うこの呑気なヒョンにヌナの苦労を教えてやりたい…。


俺達はヌナの苦労を一から説明する代わりに、ヌナのメンタルケアをこれからも続けることを約束してもらった。


その約束の影響もあってか、皆ダンスに関してもやる気がみなぎっていた。


おかげで休む暇もなく俺は皆の振付練習に付き合った。




数日後。。


BTS「やったぁ〜!休みだぁ〜!!」


収録が終わり、今からやっと久々のオフになる。


まだ夕方で、この分だとヌナにも会える。


ホッとしたことで頭がクラクラする。


宿舎に帰る車中も何だかぼーっとしていた。


BTS「ただいまー!!」


「おかえりなさい!」


ヌナの声を聞いて安心する。


やっぱり宿舎は落ち着くな。

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作者名:よぞら* | 作成日時:2021年12月1日 14時

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