帰る場所【YG】 (ページ5)

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【YG】ページ5

「あはは…ユンギさんすみません。フォローしてくれたんだよね？ありがとう」

酔っ払っているヌナが笑いながら言ってくる。

足取りも覚束ない。

YG「大丈夫かよ…」

「ん〜…眠い」

ヌナの部屋の前に着く。

YG「見てりゃわかる。もうちょっと警戒心持てよ。ジョングガだけじゃなく、誰に襲われても今の状態じゃ文句言えないぞ」

「え？ユンギさんも？」

ヌナが急に真っ直ぐ見てくるので戸惑う。

YG「いや…俺はないだろ。前に一緒に寝た時だって何もしなかっただろ？」

「…そうだね。ありがとう！おやすみなさい！」

そう言ってさっさと部屋の中に入って行ったヌナ。

　

俺も変な誤解を招かないように、さっさとリビングに戻る。

JK「あ〜来たユンギヒョン！ヌナ寝た？」

YG「大人しく部屋入ってったよ」

TH「なんかユンギヒョンのポジションいいよなぁ〜」

JM「テヒョンアには無理でしょ…」

NJ「でも確かにちょっとうらやましい…」

JN「だよね！俺だってジェントルマンなのに！変わってよユンギ！」

YG,NJ,JM,TH,JK「…」

JN「…ねぇ！なんで皆してそんな目で見るの!?やめて!?お願いだからやめて！」

誰とくっついてもいいと思ってる一方で、こうゆうタイミングで俺にはその気がないからと、皆のチャンス？を奪っている。

やっぱり俺は、ずるいんだろうか。

でもヌナにフォローするって約束したし。

そんな約束に縋るところも、卑怯なのかもしれない。

本当はわかってる。

俺はわがままで、ずるいんだ。

ヌナは絶対にこんな俺のことを好きになったりはしない。

だから出来るだけ長く、誰のものにもならずに、俺のそばにいてほしい。

それでもそのうち誰かと付き合った時には、潔く応援するから。

絶対に邪魔はしないし、俺の気持ちはずっと表には出さないから。

それがわがままで、ずるい俺ができる、最大限のヌナと、メンバーの皆へのけじめだ。