帰る場所【NJ】 (ページ9)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:10,631 hit

【NJ】ページ9

ヌナの口から予想だにしない言葉が出てきた。

いや、俺が自分のことどう思ってるか聞いたんだけど…。

俺がずっと聞きたかった言葉ではあるんだけど…。

まさか現実に言ってもらえる日が来るとは思っていなかった。

しかもヌナの方から。

一瞬自分は夢でも見てるんじゃないかと混乱する。

何も言えない俺を見てヌナが慌てだす。

「あ…迷惑をかけるつもりはなくて…。ナムジュンさんが迷惑ならこれで諦めるようにするし…」

NJ「え？」

「え？」

NJ「…いや！諦めないでよ！せっかく両思いなのに！」

一瞬フリーズするヌナ。

「…え？えっ！？ほ、ほんとに？」

NJ「俺もずっとヌナが好きだったよ！でも俺普段こんなんだから…もっとしっかりして、ヌナのことも、グループのこともちゃんと守れる自分になれたら伝えるつもりでいたんだ…」

「ナムジュンさん…」

NJ「それにジヒョンヌナに言われたんだ…俺はBTSのリーダーだから…一緒にいる相手にもそれ相応の覚悟が必要だって。俺といたらヌナにいらない負担をかけちゃう…それでもいいの？」

俺の顔をじっと見るヌナ。

「…そういうことなら…かえって私、うってつけじゃない？宿舎で毎日ナムジュンさんに会えるし。大丈夫。…メンバーの皆もいてくれるし！」

NJ「ヌナ…」

「私ね…ホソクさんにナムジュンさんのこと相談したことあったんだ。親身になって聞いてくれて…皆に迷惑かけらんないって思えば、大抵のことは耐えられるし、負担だなんて思わないよ！」
　

ヌナはメンバーやBTSというグループのことを、本当に心から大切に思ってくれている。

何だかそれがすごく力強く感じた。

やっぱり

俺にはヌナが必要だ。

NJ「ヌナ…ありがとう。改めて、俺からも言わせて」

俺は真っ直ぐヌナを見つめる。

NJ「ヌナ、俺、ヌナが好きだよ。大好き」