帰る場所【NJ】 (ページ5)

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「お待たせしました！」

JH「遅い！」

「すみません！」

SJ「まぁまぁジヒョン、急に呼び出したのは俺達だし…」

JH「そもそもAさん呼ぶ必要ありました？」

NJ「手伝ってもらってるんで、打合せ内容把握しといてもらった方が俺も助かるんです」

JH「そう…ならしょうがないけど」

ジヒョンさんは事務所の管理部門のリーダーだ。

セジンさんと並ぶポジションにいながら、歳は私と同じくらい。

デキる人だ。

早速打合せが始まり、ジヒョンさんがテキパキと進行していく。

無事話もまとまり、この場にいる皆の仕事も今日はこの打合せで終了らしい。

近くにいたセジンさんに声を掛ける。

「お疲れ様でした」

SJ「お疲れ！急に悪かったな！ナムジュナと一緒に送ってくよ」

「いいえ、私は運動がてら歩きで帰りますから。ナムジュンさん送って早く家族のところ帰ってください」

SJ「今日は宿舎に戻らないのか？」

「はい。今日の分の仕事は済んでますし、もうきっと皆の方が先に帰ってると思うんで」

というか、ホソクさんに相談に乗ってもらったものの、正直ナムジュンさんと帰るのが気まずいのもあった。

ちらっとナムジュンさんの方を見る。

さっきからジヒョンさんと何やら楽しげに話し込んでいる。

最近ナムジュンさんの笑顔面と向かって見てないな…。

チクリと胸が痛む。

「じゃ、私はこれで…」

SJ「おぅ、お疲れ！気を付けて帰れよ！」

「お先に失礼します」

話しているナムジュンさんとジヒョンさんの横を挨拶しながら通り過ぎる。

NJ「お疲れ様です…」

JH「お疲れさま〜、あ！そうだナムジュナ！これからご飯食べながらちょっと話さない？どうせ今日他のメンバーはもう先に帰っちゃったでしょ？」

ジヒョンさんの声を後ろに聞きながら、会議室を後にする。

ナムジュンさん…残るのかな。

まあ、仕事だし！

しょうがないよね。

…2人で話すのかな…。

次から次へと湧いてくる雑念を振り払うために、私は小走りになりながら家への道を急いだ。