文ストに転トリしましたが最初からクライマックス何ですけど！2nd

きれいな身体と心をしてるんだからさ_5 ページ6

そんな会話をしている内に、ふとあることを思い出した。

貴「あれ、鏡花ちゃんは？」

中也がに尋ねると、さっきの真っ赤な顔とは一変、またいつもの表情に戻った。

中「嗚呼、35人殺しか。それならお前の横で寝てるぜ」

え、と思っている暇にも、中也はベッド周りのカーテンを全開にした。

左のベッドには鏡花ちゃんが静かに、死んだかのように眠っていた。

貴「え、生きてるよね？」

中「当たり前だろ。……おい手前(テメェ)、狸寝入りしてんじゃねえぞ」

またもや、は？ってなっていると。鏡花ちゃんはパチリと目を開け、すっと起き上がった。

貴「わ！寝たフリ上手いね？…どこまで聞いてた？」

鏡「ごめんなさい。其の人(中也)が起きたか馬鹿野郎って言ってる所から」

貴「あー…それ全部だね」

はは…と苦笑いした。

中「…最初に聞くが、手前。黒幕は誰だ？」

貴「ちょっと中也！そんな聞き方…！」

私がそう止めようとするが、中也は聞かずにどんどん質問する。

鏡「…………湯豆腐。橘堂の、湯豆腐」

中「………食べさせろと云う事か？」

中也がそう尋ねると、鏡花ちゃんはこくり、と頷いてみせた。

貴「………あの高いところかぁ……うん、まぁいいか！中也、割り勘でよろしく」

ポン、と中也の肩に手を置き、ニコォっと笑ってみせる。

中「は！？俺は払わねぇぞ！あんな高級店で……」

貴「中也って普段から高級なブランド物の服とか買ってるよねー、それに比べたら十分安くなぁーい？それとも、中也のお気に入りの服……私が破」

中「俺が悪かった。割り勘で良いからそれだけは止めろマジで」

貴「ハイ証拠貰いましたー。じゃあ行こうか鏡花ちゃん！」

笑って云うと、心無しか鏡花ちゃんの雰囲気が明るくなった気がする。

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