愛を知らない少女【ナカノヒトゲノム】

第13話 ページ16

この状況で私が平気なのはたぶん
前の環境の方が酷かったからだろうな……
あの環境から解放されるなら
誘拐でも…死でも…なんでもよかった

『変な奴』
『気持ち悪 触らないで』

A「……ッ」

急に頭痛がしてふらつく
ヤバいなぁ
嫌なこと思い出しちゃったな…

女の子「えっちょっと大丈((ぐにゅ〜〜

ぎゃあああああーーー

叫び声で気づく
女の子の目の前にカタツムリが…

女の子「やっ…こっち来ないで」

危ない守らないと…

A「あ……れ？」

動けない
どうして…
体が震えてるの？

女の子「たたっ切って刺身にするわよ！！」

結構強気だなこの子……

カタツムリの動きがピタっと止まる
女の子「そうよわかればいいのよ
カタツムリだしよく見たらかわい…… ｣

かわいいかな？デロデロしてるけど……

女の子「やっぱり無理！！！」

「キモイ」と言ってカタツムリの頭を
刀でぶん殴る
やっぱり強いなこの子

カイコク「……剣道でもやってんのかい？」

男の子「惜しいです
スプラッタ部書記」

A「なんですか？…その部活
何を書くんですか……それ？」

女の子「うるさい
助けなさいよ！！」

ごめんね……ピンクちゃん
動けなくって…

A「ﾊｧ…ﾊｧ…」

ヤバいなぁ息苦しい…
座り込んでしまう

カイコク「大丈夫かい？Aちゃん
顔色悪いみてぇたが？」

A「少し疲れちゃたみたいです
ｱﾊﾊ…」

誤魔化すのも辛い
頭痛が酷すぎる頭割れそう……

カイコク「Aちゃん…」

？？「お見事！」

「「「「！！」」」」

第14話→←第12話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す