戻らなきゃ ページ9
Aside
そして放課後、いつも通り居残って練習していると神野先生がやって来た。
神野「相変わらず頑張ってるな、A」
「神野先生…！」
神野「でもいつもより命中率低いんじゃないか？」
「うっ…」
神野「もう少し左に構えてみろ。そうしたらいつも通り射てるはずだ」
「左……」
私がそう呟くと、フワッと先生の香りが鼻を擽った。
先生の大きな手が私の手を優しく包んだ。
「！神野せんせっ…」
神野「集中しろ。集中しないといつも通りに射てないぞ」
「はっ、はい……」
神野先生に触れられている所が熱を帯びているのが分かる。
私はドキドキしながらも、神野先生の言う通りに弓を構えた。
そしてパッと手を離すと、的の真ん中に弓が命中した。
神野「うん、良い感じだな」
「ありがとう、ございます……」
神野「おう」
先生はそう言って少し微笑んだ。
そう笑う姿がかっこよくて、また胸が締め付けられた。
……戻らなきゃ、いけないのに……
こんなのじゃ、戻れないよ。
「先生…やっぱり、戻れそうにないです」
神野「え？」
「好き、なんです。先生のこと」
神野「！」
私がそう言うと、先生は驚いたように目を見開いた。
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スガ - 麦カケさん» 初めまして。コメントありがとうございます。更新したりしなかったりの作者ですが、満足して頂けるように頑張っていきますので、これからも暖かく見守ってくださいませ。 (2021年1月5日 18時) (
レス) id: 412a05d814 (このIDを非表示/違反報告)
麦カケ(プロフ) - こんばんは、初めまして。とても面白いです！先生と幼馴染の言動にときめきながら読みました(´｡･. ･｡)* 作者様にとって無理のないペースで更新頑張ってください！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: ea0439ca7f (このIDを非表示/違反報告)
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