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ゆし、バックレよう!…嘘々、失踪(笑)するだけだよ ページ41

王天君は、元始天尊をグリグリした後、聞仲と黄飛虎だけを紅水陣で囲み、禁城を映し出した紅水陣(亜空間)の中で二人を戦わせた。

結果から言うと、「聞仲と黄飛虎の一騎打ち(たたかい)」では黄飛虎が封神され、聞仲は深手を負って黒麒麟に連れられ戦線離脱。
太公望は聞仲と決着をつける為に後を追い、その一方では動力炉を破壊した事により落ちるであろう崑崙山と金鰲島に備え、崑崙の道士たちは楊戩の出した花狐貂により、金鰲島の妖怪たちは雲霄三姉妹によって無事に脱出した。

私は一人、崑崙山の中に残りその様子(脱出した皆)を眺めていた。
私がココで眺めているように、仙人たちに見守られながら、崑崙山と金鰲島は落ちていくのだろう…まぁ、武吉は兎も角として、他の皆には私の姿は見えないだろうけど。

私はそのまま、高度の下がりつつある崑崙山の奥へと歩みを進めるのだった。

こうして、互いに深い爪痕を残して仙界大戦は終結した。

次は人間界か――。

()が言うには、紀元前11西岐後半春に周時代がはじまりを迎える、だったかな。
そちらは太公望を筆頭とする崑崙の道士たちに任せるとしよう。
もともと私は後方支援しかして(戦力になっては)いなかったけどね。

さて、戦いで使う宝貝(イタズラ)の最終調整をして、それから黒鶴の所へ行かなきゃ。
次に太公望たちに会えるのは、少なくとも周時代が始まり、彼等が撤収してからとなる。

それまでに色々と最終調整(かくにん)をしておかないとね。

ついでに封神台に行って那穣のお姉さんを一発殴ろう(説教しよう)
那穣にも会いたいな。
いっそ、知り合い全員に会って、雑談してから黒鶴の所へいこうかな。
うん、そうしよう。

ええっと、趙公明には激辛紅茶は必須でしょう。
道徳にはハリボテを混ぜた筋トレグッズ。
赤精子には何がいいかな。
あ、ちゃんとしたヤツも混ぜるよ?
その中にハズレ(イタズラ)を混ぜるのは毎回やっているからね。

色々と準備を終えた後、私は封神台にいる皆に会ってから黒鶴のところへと向かうのだった。

皆の反応?慣れている人は「ああ、またか」って言われてしまって、残念ながら特に面白い反応はなかったよ。
面白かったのは意外にも趙公明の弟子たちだね。
彼等には苦いお茶とか生首形の紅い菓子を渡したのだけど、飲める(食える)かと怒ったり、追いかけて来て中々楽しかったよ。

彼等のお陰で満足したので黒鶴の所に行こう。

最終決戦前→←ひと休み…そして、私は見た



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作者名:瓜栖斗 | 作成日時:2019年7月2日 22時

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