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頭を洗ってあげながら改めて彼女の体を見る。

一虎「(ひどく怪我だらけ…それに…妙に痩せてる気もする…)」

最初に抱き上げたときすごい軽かったのは痩せてたからなのか…それとも…

一虎「よし、シャンプー流すからいいって言うまで目閉じててね?大丈夫?」

彼女は小さく頷いた。

シャワーのお湯の温度に気をつけながらシャンプーを流してあげる。

『あついおゆをあたまからかぶったりしないといけない』

あの書いてあった言葉ってこのことを書いたのかな?

一虎「体洗うけど…怪我してるから少し痛いかもだけど…我慢できる?」

貴方「……ぅん」

不安だけどできるだけ優しく洗ってあげよう。

ボディソープを泡立ててタオルではなく手で撫でるように背中を洗っていく。

彼女は何度か体をビクッと震わして声を抑えていた。

一虎「痛い?もう少し優しく洗おうか?」

貴方「……」

彼女は何も言わずにずっと俯いている。

一虎「大丈夫なら洗うの続けるけど…」

彼女はまた小さく頷くだけだ。

あまりお風呂を怖いものと認知させたくないけどな…

出来る限り優しく前の方も洗ってあげる。

そして泡が腕に付いた瞬間

貴方「っ…!」

一虎「どうした?」

貴方「ぁ…」

彼女は表情を強ばらせて怯えている…

一虎「もしかして…痛かった?」

彼女は必死に首を横に振る。

これは素直に気持ちを教えてくれそうにない…

俺は色々と考えを巡らせて彼女の体の泡をシャワーで優しく流す。

一虎「よし綺麗になった」

貴方「……」

俯いたままの彼女を優しく抱きしめる。

貴方「……っ」

一虎「大丈夫だから…俺といるときくらいもっとわがままを聞きたいし何を言ってもいいんだ…俺の周りは変わったやつ多いからさ」

彼女は何も言わなかったけどほんの少しだけ言葉が心に届いたような気もする。

一虎「俺も頭と体洗っちゃうからちょっと待ってて」

ーーーーーーーーーーーーー
彼女にふかふかのタオルを渡して俺も自分の髪の毛を拭いてチラリと彼女を見る。

俺を見ていて見様見真似で髪の毛を拭いている。

その行動があまりにも可愛くて微笑むと彼女は俺を見上げた。

彼女の服は洗ってしまったためサイズは大分合わないが俺の服を貸してあげる。

一虎「俺のだから大きいけど我慢できる?」

さほど気にしてないみたいで彼女は表情こそは変わらないが嫌な顔はしてなかった。

俺は牛乳を温めてもう一度彼女にいくつか質問を投げた。

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プーさん大好き(プロフ) - まろんさん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!最高と言ってくださり嬉しいです!まさかの視聴中にお母様に見つかるというハプニングは驚きですね。少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです! (3月16日 20時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 最高ですね! ずっとニヤニヤしながら見てたら母にキモいって言われました、、、。 名前を琥珀にしてたら奇跡が起きてました!! (3月10日 16時) (レス) @page12 id: b28ed1b9a8 (このIDを非表示/違反報告)
プーさん大好き(プロフ) - sakuraitigoさん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!続編の希望嬉しいです!展開が決まり次第作りますね。一虎くん推しなんですね!見つけてもらえて嬉しいです! (1月29日 9時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)
sakuraitigo - 推し(一虎くん)が尊いし、優しいしで最高でした!!!!できれば、続編お願いしたいのですが、よろしいですか? (1月28日 23時) (レス) @page50 id: 4f24649060 (このIDを非表示/違反報告)
プーさん大好き(プロフ) - いちご丸さん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!大切な人に優しくできる心は誰にでもあるというのをこの作品では挑戦しました。今過去編も作っているのでこの作品と合わせて読んでいただけると幸いです。 (9月1日 22時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:プーさん大好き  | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年4月19日 0時

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