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武道「こっちです!」

俺たちは武道の案内で街中を駆けていく。

場地「はぁはぁ……」

一虎「(Aちゃん……どうか無事でいて)」

そこに着く前に俺はケータイである人に連絡を入れる。

一虎「場地……これ頼んでいいか?」

ドラケン「一虎?」

三ツ谷「お前、なに考えて……バレたらどうすんだよ」

マイキー「………その時はその時だ!」

マイキーが明るく言った。

武道「マイキーくん……」

千冬「やってみる価値ぐらいはあるんじゃないですか?」

三ツ谷「それもそうか……」

一虎「あのさ……中に入るのは俺と場地に任せてほしい」

ドラケン「は?ここまで来て俺たちはかやの外扱いか」

俺は呼吸を整えてしっかりとした声で喋った。

一虎「もしバレてアイツらが逃げようとしたらそれの時間稼ぎをしてほしい」

ーーーーーーーーーーーーー
私が目を覚ますと視界は真っ暗だけど人の気配は何人か感じ取れる。

男「ほらほら、お目覚めみたいだぜ」

貴方「………」

誰かが動く気配があった。

目隠しを取られて顔を見せたのはお母様だった。

貴方「………っ」

母「久しぶりね……10日間もどこに隠れていたのかしら?」

口を塞がれてるから喋れないけど怖いし…できることなら逃げ出したい。

父「役立たずでも置いておいてやったのに何の文句があった、言ってみろ?」

文句より私はただ自分が休める場所がほしかった。

死にたかっただけなのに……

兄「お前は俺を支えてくれるんだよな?俺に全部責任を押し付けやがって…」

貴方「………」

その瞬間目から熱い水が頬を伝って流れた。

母「な、なに……」

兄「おい、お前ら!コイツを面が分からなくなるまで殴れ」

兄の命令を受けて部屋にいた人たちが私を容赦なく殴り始める。

貴方「………(たすけて)」

痛みに耐えながら浮かぶのは優しく名前を呼んでくれたあの人のこと。

貴方「……(かず、とらさん)」

いつの間にか1人で痛みを抱え込まなくなっていた。

気づいたら一虎さんがいつも側にいて優先して考えてくれていた。

朦朧とする意識の中で思い出したのはあの言葉。

一虎『1人になったら誰がキミを守るの?』

一虎『でも…もし1人になっても俺がすぐに見つけてあげる、ね?だからAちゃんの全てを俺に守らせて?』

一虎さんに今、すごく会いたい。

もう1人で死にたいとは思えない。

あの人のお陰で私の当たり前は全て覆されていた。

最後に振り上げられたパイプで殴られて意識が暗闇に落ちていった。

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プーさん大好き(プロフ) - まろんさん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!最高と言ってくださり嬉しいです!まさかの視聴中にお母様に見つかるというハプニングは驚きですね。少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです! (3月16日 20時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 最高ですね! ずっとニヤニヤしながら見てたら母にキモいって言われました、、、。 名前を琥珀にしてたら奇跡が起きてました!! (3月10日 16時) (レス) @page12 id: b28ed1b9a8 (このIDを非表示/違反報告)
プーさん大好き(プロフ) - sakuraitigoさん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!続編の希望嬉しいです!展開が決まり次第作りますね。一虎くん推しなんですね!見つけてもらえて嬉しいです! (1月29日 9時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)
sakuraitigo - 推し(一虎くん)が尊いし、優しいしで最高でした!!!!できれば、続編お願いしたいのですが、よろしいですか? (1月28日 23時) (レス) @page50 id: 4f24649060 (このIDを非表示/違反報告)
プーさん大好き(プロフ) - いちご丸さん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!大切な人に優しくできる心は誰にでもあるというのをこの作品では挑戦しました。今過去編も作っているのでこの作品と合わせて読んでいただけると幸いです。 (9月1日 22時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:プーさん大好き  | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年4月19日 0時

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