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あの日から1週間が経った。

一虎「特に進展はなしか……」

場地「家族が動き出したっていう割には確かに何も起きてねぇな」

あれからずっと一緒に過ごしても何が起きるわけでもなく怖いくらいに何もない。

穏やかな1日を過ごしている。

今日は近くの河原に場地を呼んで報告をした。

場地「その警察が仲間ってことはねぇのか?」

一虎「え?」

場地「名刺なんていくらだって偽装できるし…第一警察の服じゃなかったんだろ?」

一虎「私服の警察官だっているだろ?」

そう言うと場地は黙り混んで仰向けに寝転がった。

場地「今日、Aはどうした?」

一虎「千冬のとこ預けてきた」

場地「は?」

一虎「いや、さっきそこで会ったから…ペケJに会わせてやれって言って」

1週間前に今度会いたいと言う彼女の願いを叶えるために今は千冬と一緒にいるのだ。

ーーーーーーーーーーーーー
千冬「ペケ〜」

名前を呼ぶと飼っている黒猫が俺にすり寄ってくる。

千冬「ほら、これが俺の飼ってる猫のペケJだ」

ペケJ「にゃ〜ん」

『かわいいですね、さわらせてもらってもいいですか?』

どうやらペケJに興味があるらしい。

ペケJを抱き上げて彼女に抱かせる。

千冬「どう?」

彼女はペケJを優しく抱きしめペケJは彼女にすりすりしている。

どうやらペケも懐いたみたいだ。

千冬「ペケJは拾ってきた猫でさ…雨の中公園で箱に入ってて……親に反対される覚悟で拾ってきたんだ」

飼い猫になったいきさつを話すと彼女はペケJを床に下ろしてメモ帳にこう書いた。

『それじゃ、このねこはうんがよかったんですね、ちふゆさんがひろってくれたからさむいおもいとかしなくてすんだんですね』

千冬「そうだな」

彼女が優しいことは文章を見るとよくわかる。

ただペケJが頭に怪我をしてたから自分と少し似てるなと思い拾ってしまっただけなのに。

こんなに優しくていい子だから一虎くんが大事にするのもわかる。

もちろん俺たちやタケミっちだってそのつもりだ。

すると俺のケータイに電話が来た。

千冬「電話だ……場地さん?もしもし…」

場地『千冬!まだ家にいるか?』

千冬「はい、いますけど……」

場地『今すぐアジトにAを連れて逃げろ!』

場地さんの余裕のない言葉や声に事の緊急事態なのを悟った。

千冬「何があったんすか?」

場地『この前の奴がそっちに向かってる!見つかれば2人ともタダじゃすまねぇ…一虎と時間稼ぐからその隙に逃げてくれ!』

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プーさん大好き(プロフ) - まろんさん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!最高と言ってくださり嬉しいです!まさかの視聴中にお母様に見つかるというハプニングは驚きですね。少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです! (3月16日 20時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 最高ですね! ずっとニヤニヤしながら見てたら母にキモいって言われました、、、。 名前を琥珀にしてたら奇跡が起きてました!! (3月10日 16時) (レス) @page12 id: b28ed1b9a8 (このIDを非表示/違反報告)
プーさん大好き(プロフ) - sakuraitigoさん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!続編の希望嬉しいです!展開が決まり次第作りますね。一虎くん推しなんですね!見つけてもらえて嬉しいです! (1月29日 9時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)
sakuraitigo - 推し(一虎くん)が尊いし、優しいしで最高でした!!!!できれば、続編お願いしたいのですが、よろしいですか? (1月28日 23時) (レス) @page50 id: 4f24649060 (このIDを非表示/違反報告)
プーさん大好き(プロフ) - いちご丸さん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!大切な人に優しくできる心は誰にでもあるというのをこの作品では挑戦しました。今過去編も作っているのでこの作品と合わせて読んでいただけると幸いです。 (9月1日 22時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:プーさん大好き  | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年4月19日 0時

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