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その日の夜俺と彼女は同じベッドに眠りについた。

ふと気づくと隣にいた彼女がいなくなっている。

一虎「Aちゃん?」

部屋を出ると外に出ようとしている彼女を見つけて声をかけた。

一虎「こんな時間にどこ行くの?」

何をするつもりかわかってるけどあえて何も言わない。

一虎「眠れないの?」

そっと近づいて目線を合わせる。

琥珀色の瞳が揺れて静かに伏せられる。

一虎「気にしてるの?今日のこと」

静かに聞くと頷いた。

思わず切られた部分を見る。

一虎「気にしないでよ…そんなにひどい怪我じゃないし」

むしろこの子がいたからあの男の人を殺さずに済んだのに…

一虎「ここにいていいんだよ…いや…ここにいて」

俺は後ろからAちゃんを抱きしめた。

一虎「俺の側から離れないでよ」

こんな気持ちは生まれて初めてだ。

側にいてくれるだけで安心できるし、いないと不安になる。

一虎「お願いだから…外に出るなんて止めてくれ…」

俺、どうかしてるのかもしれない…

誰かにこんな弱音を吐いたのも初めてだし…

この子がいないとすぐに心が弱くなってしまう。

彼女は小さく言葉を紡いだ。

貴方「ぃても…ぃぃの?」

一虎「!」

貴方「ぉぃて…くれる?」

一虎「もちろん…俺の側にいてほしい…これからもずっと」

Aちゃんの幸せを願うから。

だから俺の隣にずっといてほしい。

一虎「不幸を呼ぶ目なんて気にしないよ…俺のことを思って出て行こうとしてたんだろ?」

彼女は小さく頷いた。

一虎「けどさ…1人になってまたあいつに会ったらどうするの?」

もしそんな最悪な出来事になってしまったら?

もし探している家族に見つかったら?

彼女はこの先どうなってしまうのか…

考えだしたらキリがないくらい最悪な未来が頭をよぎる。

一虎「1人になったら誰がキミを守るの?」

貴方「……」

一虎「でも…もし1人になっても俺がすぐに見つけてあげる、ね?だからAちゃんの全てを俺に守らせて?」

怖いものや嫌なものからも…

Aちゃんを苦しめるものからも全部。

一虎「俺はキミに一番に幸せをあげたいから」

この子といると自然と優しくなれる自分がいる。

この気持ちが何なのか今は考えなかった。

一虎「ほら…もう寝よう?まだ朝まで時間あるから」

彼女を抱き上げて部屋に戻りベッドに寝かせて俺もその横に眠る。

手をつないで優しく抱きしめる。

ふわふわした髪の毛を肌に感じながら俺は瞼を閉じた。

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プーさん大好き(プロフ) - まろんさん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!最高と言ってくださり嬉しいです!まさかの視聴中にお母様に見つかるというハプニングは驚きですね。少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです! (3月16日 20時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 最高ですね! ずっとニヤニヤしながら見てたら母にキモいって言われました、、、。 名前を琥珀にしてたら奇跡が起きてました!! (3月10日 16時) (レス) @page12 id: b28ed1b9a8 (このIDを非表示/違反報告)
プーさん大好き(プロフ) - sakuraitigoさん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!続編の希望嬉しいです!展開が決まり次第作りますね。一虎くん推しなんですね!見つけてもらえて嬉しいです! (1月29日 9時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)
sakuraitigo - 推し(一虎くん)が尊いし、優しいしで最高でした!!!!できれば、続編お願いしたいのですが、よろしいですか? (1月28日 23時) (レス) @page50 id: 4f24649060 (このIDを非表示/違反報告)
プーさん大好き(プロフ) - いちご丸さん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!大切な人に優しくできる心は誰にでもあるというのをこの作品では挑戦しました。今過去編も作っているのでこの作品と合わせて読んでいただけると幸いです。 (9月1日 22時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:プーさん大好き  | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年4月19日 0時

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