96．MCまで ページ6
最後の音を鳴らし、俺は頭を垂れた。
…お、終わった…
健康体の時とは手に入る力が違い、何度も指が縺れそうになりながら、俺は何とか演奏を終えた。
ピアノソロから始まってそんなんだったから、途中でオケの音が加わった時には正直ほっとしてしまった。
これからの公演、しっかり体調管理しないとまじでやべぇな…
「はぁっ…」
踊ったわけでもないのに、息が上がってるし、背中にはびっしょり汗をかいていた。
休む間もなく、次はまたダンスナンバーだ。
「けほっ…はぁ…」
裏でタオルに向かって咳をしていると、後ろからお尻を触られる。
「わ、相葉くん…？」
「キツい？翔ちゃん、平気？」
自分も止まらない汗をタオルで拭いながら、相葉くんが覗き込んできた。
「ありがと…。何とか大丈夫」
俺は口元にタオルを当てたまま、そう答える。
「もうちょっとで半分だから、頑張ろ！」
MCまではあと少しだし、MC後は松潤からの出番だからちょっとは息を整える時間がある。
俺は相葉くんの笑顔に頷いた。
…
「さぁ、札幌3日目ですけど！ここまでどうですか、松本くん！」
俺は会場のお客さんに席に座るように促しながらトークを展開する。
「いやぁ、暑いね！ここだけ夏だよ」
タオルで汗を吹きながらほとんど風呂上がり状態の松潤が苦笑した。
「二宮くんいかがでしょう？」
続いて逆隣にいるニノに話を振る。
「もう汗かきすぎてお腹痛くなっちゃったよ」
「逆にね(笑)冷えるのね？」
相葉くんが笑いながら答えているが、確かにニノは尋常じゃないくらい汗をかいていた。
そりゃ相葉くんと比べたらそこまでではないし、多分普通の人並みだと思うんだけど。
さっきも振れたけど、ニノは普段ほとんど汗をかかない人だ。
普段というのはライブにおいても然りで、そりゃ全くかかないわけじゃないけど、今日はちょっと異常な気がする。
ヘラヘラと笑いながら相葉くんや智くんとそのままトークし始めたニノだったが、俺は漠然と嫌な予感を感じていた。
「あのさ、ちょっと言っていい？」
MC中にも関わらず、少しぼーっとしてしまった俺を覗き込んで、相葉くんがニヤニヤ発言してきた。
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ゆり(プロフ) - もふもふもふもさん» コメントありがとうございます！昔の作品も読み返してくれていたんですね、嬉しすぎます( ；∀；)これからも細く長く続けていけたらと思いますので、よろしくお願いします♪ (2020年12月28日 21時) (
レス) id: 505fb463c6 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふもふも - 更新ありがとうございます（^人^）ゆりさんの作品がお気に入りで更新されるまで昔の作品を読みなおしたりしてました!これからもゆりさんのペースで更新頑張ってください ファイトです*\(^o^)/* (2020年12月28日 15時) (レス) id: feaa44eb2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - あんずさん» あんずさん、コメントありがとうございます！ニノって喋り口調が独特なんで書いてて楽しいんですよね。しんどくて脂汗かきながらも口元は涼しく笑みを浮かべるイメージです！(笑)今後ともよろしくお願いします(* ´ ▽ ` *) (2020年11月15日 22時) (レス) id: 505fb463c6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - あとちょっとだったのにな、って薄笑いするところが好きすぎて、またコメントしてしまいました… 気付かれたくないのもとっても可愛いです。更新ありがとうございます！ (2020年11月15日 19時) (レス) id: b23ea6b68a (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - あんずさん» あんずさん、コメントありがとうございます〜！全然更新できていない間も、読み返してくれてたなんて嬉しすぎます！細く長く続けられたらと思いますので今後ともよろしくお願いします(* ´ ▽ ` *) (2020年11月8日 18時) (レス) id: 505fb463c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆり
| 作成日時：2020年6月4日 12時
