77．抱く不信感 ページ17
「何食べよっかな〜」
ケータリング室に着いた相葉くんはトレイを持ってさっそく物色しに行く。
「けほけほっ、げほっ」
…あー、咳止まんねぇ。
ご飯食べられたら、風邪薬貰いに行かなきゃな…
そのためには何としても胃に何か入れなければいけない。
しかし…
…何を食べればいいのか…
ここは札幌なので、ケータリングにもご当地のものがずらりと並んでいる。
俺は順番に見ていく。
スープカレー…刺激物だからダメ。
お寿司…生物だからダメ。
ラーメン…は、辛うじてましな気もするがちょっと重たい。
と、その隣に中華粥が並んでいるのが目に入った。
こんなものあるなんて珍しいな…と思いつつ、辛くないし生物じゃないし、お腹に優しそうだし、これにしよう。
「お願いしまーす…」
俺はお粥のブースのスタッフに声をかけた。
「翔ちゃーん、こっちこっち！」
お粥をよそってもらい、トレイを持ってウロウロしていたら、相葉くんが呼んできた。
相葉くんは既にテーブルに座っており、隣に智くんもいる。
相変わらず仲いいなぁ…とぼんやり考えながら、ここで一人で食べるのも不自然なので、俺は二人の元へと向かった。
「お疲れ〜」
「札幌も今日で終わりだねー」
そんなことを話しながら、席に座る。
相葉くんと智くんは揃って味噌ラーメン(あ、お味噌ラーメンか…笑)を食べていた。
食べるものまで一緒かよ、と微笑ましさにちょっと笑みが溢れるが嵐内ではこれは珍しいことではない。
長年連れ添った夫婦が食の好みが似てくるという話があるが、恐らくそんな感覚で、勿論好みはあるが大筋俺達五人は食の好みが似ている。
「あれ、翔くんそれだけ？」
食べるためにマスクを外してポケットにしまっていると、智くんが話しかけてきた。
このケータリングを前に、いつもは食べ過ぎなくらいモリモリ食べるのに、今日はお粥だけなことに不信感を抱いているようだった。
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ゆり(プロフ) - 殿堂入りありがとうございます！ちょっと今多忙のため書けていないのですが、また書けるような状況になればマイペースでやっていきます。 (2023年1月14日 23時) (
レス) id: b873b779d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 有々さん» 初めまして。コメントありがとうございます！お話考えるの楽しいですよね(*´▽｀*)いやいや、つたない文章力ですよ；；でもそう言って貰えて嬉しいです！これからも頑張りますね♪ (2020年6月5日 20時) (レス) id: 6bf700fe74 (このIDを非表示/違反報告)
有々(プロフ) - ゆりさまお初めまして 楽しんで読んでます 私も話考えてたりしますがゆりさまの文章力流石です これからも密かに応援してますね (2020年6月5日 19時) (レス) id: f803019846 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - つきんこさん» お待たせしてすみませんでした！やっと更新できました〜( ；∀；) (2020年1月11日 23時) (レス) id: ebcf7c4801 (このIDを非表示/違反報告)
つきんこ(プロフ) - 楽しみにしてます！！ (2020年1月6日 18時) (レス) id: c1d22a47af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆり
| 作成日時：2019年9月7日 23時
