71．迷い ページ11
しかし、このニノの様子では誰が忠告しようと誰が止めようと無駄な気がしていた。
「どうしよう、翔ちゃん…」
汗をかいた服を着替えて、だるさが残るらしく再びベッドに座ったニノを見て相葉くんが情けない声をあげた。
「そう言われても…」
返す俺の声も同じく何とも情けない声だった。
「とりあえず、まだ集合時間には早いし、ギリギリまで寝てなよ」
我ながらいいこと言った、と思ったが、普通そうするよな…
「ん、そうする。お二人さんも俺のことはもういいから、部屋戻りなよ」
ニノはそう言い残すと、布団を被ってしまった。
「けほけほっ、げほっ！」
布団の中から苦しそうな咳が聞こえてくる。
…ニノ、やっぱりだいぶしんどいんじゃ…
俺達をさっさと追い出そうとしたのも何か変だ。
けど、残念ながら今出来ることはもうない。
だったらニノの睡眠を邪魔しないように、部屋を出ていくのが賢明だと思われた。
「相葉くん、行こっか」
俺が声をかけると、相葉くんも同じ気持ちだったのか、「うん…」とだけ答える。
「じゃ、あとで」
俺と相葉くんは、ニノの部屋の前で別れた。
…
そして俺らは10時になってロビーに集合した。
もともと移動中にマスクをしていることが多い俺らは、ニノがマスクをしていることに違和感を持つ者はいないようだった。
「けほっ、けほっ」
でも、合間に小さく咳込む姿が気になる。
「はぁ…」
…なんか、考え過ぎて頭痛くなってきた…
俺は眉間を抑えて俯く。
「翔くん、おはよ。体調はどう？」
後ろから肩を叩かれ、振り向くと松潤がいた。
「あ、おはよ…ん、大丈夫だよ」
声をかけられ、俺は慌てて顔を上げた。
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ゆり(プロフ) - 殿堂入りありがとうございます！ちょっと今多忙のため書けていないのですが、また書けるような状況になればマイペースでやっていきます。 (2023年1月14日 23時) (
レス) id: b873b779d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 有々さん» 初めまして。コメントありがとうございます！お話考えるの楽しいですよね(*´▽｀*)いやいや、つたない文章力ですよ；；でもそう言って貰えて嬉しいです！これからも頑張りますね♪ (2020年6月5日 20時) (レス) id: 6bf700fe74 (このIDを非表示/違反報告)
有々(プロフ) - ゆりさまお初めまして 楽しんで読んでます 私も話考えてたりしますがゆりさまの文章力流石です これからも密かに応援してますね (2020年6月5日 19時) (レス) id: f803019846 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - つきんこさん» お待たせしてすみませんでした！やっと更新できました〜( ；∀；) (2020年1月11日 23時) (レス) id: ebcf7c4801 (このIDを非表示/違反報告)
つきんこ(プロフ) - 楽しみにしてます！！ (2020年1月6日 18時) (レス) id: c1d22a47af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆり
| 作成日時：2019年9月7日 23時
