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「また赤?」
「そう!」
「着すぎ」
「いいじゃん、美尊と紅白〜」
ギューッと美尊を抱き寄せた
「おめでたーい」
奈緒達もぱちぱちと手を叩く
「もうっ…馬鹿な事やってないで行くよ」
.
「こんばんは尊氏さん」
ぺこりと頭を下げる
「こんばんは、Aちゃん。髪、伸びたね」
腰あたりでくるくると巻いている髪を見ながら尊氏さんは言う
「あ、はい。あの…似合ってますか?」
「うん、似合ってる。とても可愛いよ」
ふわりと笑ってくれる
「ゎ」
─普通に可愛いとか心臓持たない
「あれ…?そのドレス」
「覚えてますか?子供の時に着てたのをアレンジしました」
「うん、覚えてる。でもあの時はポピー…」
「はい、今は椿です」
「椿?」
「…You’re a flame in my heart」
尊氏さんに聞こえるか聞こえないか分からないぐらいの小さい声で告げる
「え…?」
「…な、なんでもありません!」
自分で言っといて恥ずかしくなる
「そう…あ、俺ケーキ持ってくるから」
じゃ、と軽く会釈して去っていった
───────
彼女はまだ子供だから
気持ちを勘違いしているんだ
そう自分に言い聞かせた
───────
尊氏さんが行ってからスクリーンに映像が流れる
「A。お兄ちゃんになんて言ったの?」
「んー、秘密」
「なにそれ。本当に好きなの?」
「うん、やっぱ複雑?」
「まぁ…」
「あの」
「あ、お兄ちゃん」
「これ、俺が作ったんだ。良かったら食べてくれる?」
そう差し出されたのはお洒落なケーキ
驚きを隠せず目を丸くする
「こ、これ尊氏さんが作ったんですか?」
「うん、どうかな?」
「いただきます…」
「いただきまーす!」
いつの間にか隣に奈緒が居て一緒に一口頂く
モグ
「!なにこれ…美味しい!」
「美味しい〜!本物のパティシエみたい!」
「ははっ、ありがとう」
尊氏さんは笑顔で食べる私たちを見て声を出して笑う
「甘すぎる」
「美尊冗談キツすぎ〜見てよ、Aなんか夢中で食べてるよ?」
「ん、えへへバレちゃった」
「そんなに美味しい?」
うるうるした目で見てくる尊氏さん
「お、美味しいです!毎日食べたいぐらい」
「そぉ?ふふ、付いてる」
私が感想を言うと満面の笑みを浮かべて私の口元に手が伸びる
「ッ」
唇に付いていたクリームを取ってくれたらしい
ペロッとそのクリームを舐める尊氏さん
.
─まってまってまって!顔が熱すぎる...!
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ka.(プロフ) - 合格おめでとうございます!尊氏がかっこよすぎて、きゅんきゅんしてます。これからも続き楽しみにしているので、頑張ってください。応援しています! (2018年2月14日 1時) (レス) id: 732c0bc2d5 (このIDを非表示/違反報告)
えれふぁんと(プロフ) - 私立合格おめでとうございます!更新すごく楽しみにしてます! (2018年2月14日 0時) (レス) id: f83f63e183 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 茅洸さん» あ!本当だ...お恥ずかしい、、修正しときます!コメントありがとうございます (2018年2月11日 7時) (レス) id: 4ba029c7a0 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - また続けてのコメントですみません...。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - 続けてのコメントですみません(>_<) これにが抜けてませんか? 正しくはイケメンと幸せにではないんでしょうか? (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみれ | 作成日時:2018年2月2日 14時