#＿7 ページ8
ついに12月31日
お婆ちゃんが作ってくれたドレスはとっても素敵で真紅に輝いていた
倶楽部用の動きやすい服に着替え車に乗る
.
.
ｶｯﾎﾟｶｯﾎﾟ
いつもの様に愛馬に乗り練習し仲間と雑談してパーティーまで楽しく過ごす
すると美尊が少し嫌そうな顔をして何処かに行くのが見えた
─どうしたんだろう
｢あ､ごめんね｡ちょっと…お手洗い行ってくる｣
奈緒達にそう告げて美尊の後を追う
｢聞いてないよ！｣
怒鳴り声が聞こえた方を馬小屋の影から覗き見ると､美尊と美尊のお母様が立っていた
｢パーティーに呼んだなんて...｣
｢貴方に言ったら､またクリスマスイブのように逃げるでしょう？あの日､お見合いをすっぽかしてどこ行ってたの｣
─お見合い相手がパーティーに？なんかとっても辛そう…
｢会社は…お兄ちゃんに継いでもらえばいいでしょ！？｣
｢尊氏さんは駄目よ…お父さんの体調が良くないの。もしものことがあったら､並樹グループ全体の社員と家族の生活があなたの肩にかかってくる事､忘れないでね｣
｢ママ…｣
美尊のお母様が重いプレッシャーを美尊にぶつけると美尊はとても辛そうな顔をする
─自由だと思ってた美尊にも重いものがあるんだ…
そう実感した
｢お願いよ､枝野さんと話をするだけでも…ね？｣
美尊のお母様がいなくなると同時に私は美尊に小走りで近づいて行く
｢美尊…だいじょ､｣
｢逃げろー！危ないぞ！｣
｢え？｣
美尊まで後少しの距離のところで馬の足音とそんな声が聞こえてきた
｢ぇ､え！？｣
馬を落ち着かせてあげなきゃ行けないのに､マニュアル通りに身体は動いてくれない
─逃げなきゃ！
と本能で動いてしまった
.
｢と､止まって！｣
練習場まで走っても馬はスピードを落とそうとしてくれない
─あぁ､どうしよう！
逃げる以外の事を考えると走ることが苦手な私の足はもたつき､そのまま転んでしまった
｢ぁ…｣
馬を前に凍りつく
テレビを見てる時｢何で避けないの！？｣と事故に遭う主人公に怒ってたっけ
─そのまんまだ
覚悟して目を瞑ると､何処からか優しい声が聞こえた
｢よーし､よーし…｣
その声に目を見開く
｢た､尊氏さん…｣
｢お兄ちゃん｣
何処からか美尊の声が聞こえる｡でも私は尊氏さんから目を離せなかった
｢ごめん､大丈夫？怪我とかしてない？｣
.
馬に乗ってそう私に言う尊氏さんは
本物の騎士の様だった
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ka.(プロフ) - 合格おめでとうございます！尊氏がかっこよすぎて、きゅんきゅんしてます。これからも続き楽しみにしているので、頑張ってください。応援しています！ (2018年2月14日 1時) (
レス) id: 732c0bc2d5 (このIDを非表示/違反報告)
えれふぁんと(プロフ) - 私立合格おめでとうございます！更新すごく楽しみにしてます！ (2018年2月14日 0時) (レス) id: f83f63e183 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 茅洸さん» あ！本当だ...お恥ずかしい､､修正しときます！コメントありがとうございます (2018年2月11日 7時) (レス) id: 4ba029c7a0 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - また続けてのコメントですみません...。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - 続けてのコメントですみません(>_<) これにが抜けてませんか？ 正しくはイケメンと幸せにではないんでしょうか？ (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ | 作成日時：2018年2月2日 14時
