#_32 ページ35
「それは機関室の映像じゃないのか」
「機関室…?」
「そこに映っている子供はお前じゃないのか?」
「…フッ何のことかなぁ?」
尊氏さんは妖しく笑いテープを炎の中に投げた
「尊氏さんそれっ!」
「尊氏!」
「わッ」
エイトが近づこうとすると、道成は私の頭を炎へ近づけた
「布袋止めろ……存在しない物の話をしてもしょうがないじゃないか。お互いこれでお開きにしよう。布袋、Aを離して。お前は此奴を持ってて」
尊氏さんは笑いながらこちらを向き、道成から離されたばかりの私の顔を掴む
「Aも。これじゃ俺を助けられない。約束は果たせないよ?」
「ッ」
「それ相応の事してよ」
そう言い私を離してエイト方へ背中を押す
「じゃあね」
そう言って会場へ去っていった
「A!」
「エイトッごめん!」
「いや、俺こそすまん!持ち場離れて悪かった」
「ううん!でも…どうしよう…」
「…奪うぞ」
「えっ?それ、本気?」
「あぁ…賭けだがな。美尊さんが答えてくれれば」
「こちらの勝ち、ね…私約束したんだ。救えなくともそれだけは約束、守ろう」
.
バァン
ドアから光が漏れる
「行くぞ、走れるか」
「大丈夫!」
こちらへ気づいた尊氏さんの表情は固まって
奈緒は"来たー!"なんて小さく叫んだ
痛む足なんか忘れて無我夢中に尊氏さんの元へ走って
美尊にキスするエイトを止めようと動く彼を前から抱き締めた
「…行かせない!」
「ッ」
「前に進めば未来は変えられる、君なら変えられる」
「…美尊」
「美尊!そろそろ自分に正直になりなよ!」
わざと尊氏さんの声に被せて言う
「今正直になったって罰は当たらないよ」
「A…」
それから美尊はエイトの方に向き直して
返事のキスをした
.
「...」
尊氏さんはそんな美尊を睨んでいて、
美尊の為にそんな顔させたくなくて
グイッとネクタイを引っ張る
『未来は変えられる、君なら変えられる』
─私も…変えられる
優しいキスをする
#──────#──────#───
やっと5話終わりました...
来週6話とても楽しみですね!
尊氏さんの一人称が俺と僕の2つがあるので時と場合によって使い分けてます...(多分)
HAPPYENDを迎えられるかわからないですがこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m
(#_29話 チューリップ→薔薇に修正しました)
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ka.(プロフ) - 合格おめでとうございます!尊氏がかっこよすぎて、きゅんきゅんしてます。これからも続き楽しみにしているので、頑張ってください。応援しています! (2018年2月14日 1時) (レス) id: 732c0bc2d5 (このIDを非表示/違反報告)
えれふぁんと(プロフ) - 私立合格おめでとうございます!更新すごく楽しみにしてます! (2018年2月14日 0時) (レス) id: f83f63e183 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 茅洸さん» あ!本当だ...お恥ずかしい、、修正しときます!コメントありがとうございます (2018年2月11日 7時) (レス) id: 4ba029c7a0 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - また続けてのコメントですみません...。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - 続けてのコメントですみません(>_<) これにが抜けてませんか? 正しくはイケメンと幸せにではないんでしょうか? (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみれ | 作成日時:2018年2月2日 14時