#＿31 ページ34
｢でも！Aなら…！｣
｢え､私！？｣
｢そーだよ！逆に尊氏さんを奪っちゃえばいいんじゃない！？｣
｢いやいや…馬鹿な事言わないの｣
─まぁ､そんな馬鹿な事をやろうとしてるのは私だけど…
チラッと尊氏さんの方を見ると指輪を愛おしそうに
見つめていた
ﾊﾟｯ
当たりが暗くなりステージが赤く染まる
｢皆様ステージをご覧下さい｣
その声が止まると同時にハラハラと薔薇が舞う
『おぉ！』
何も知らない客人達は歓声をあげた
｢並樹尊氏様より､並樹美尊様のご入場を彩る素敵なプレゼントでございます｣
尊氏さんはまさかという表情で薔薇が舞うステージへ駆け寄った
─まぁそーだよね｡自分が頼んでないプレゼントが美尊のアレルギーの薔薇なんて最悪でしょ
｢すぐに片付けてください｣
─真っ赤な薔薇は私の気持ちだよ
.
ﾌﾞｰ
バックの中のスマホが揺れる
｢もしもしエイト？どうしたの？｣
｢わりぃ！A！今用があって出てるんだ！｣
｢え！？計画どうすんの！｣
｢レイナと､配達員のサイコって言う､奴が行くから！何とかしてくれ！｣
ﾊｧﾊｧと走っているのかエイトの息が荒い
｢美尊とは！話したの！？｣
｢話したｯ！すまん！｣
｢う､上手くいかなくても怒んないでね！｣
｢あぁ！｣
ﾌﾞﾁｯと電話は切れる
─あー､もう一か八かだ！
.
赤いワインを持って憎い秘書に近づき
｢えいｯ！｣
わざとその白いシャツに赤ワインをかける
｢な､おい！｣
｢A！？｣
奈緒達の驚きの声が聞こえるが私は真っ先に出口に向かって走る
─やばいやばい！道成速いって！
簡単に逃げれると舐めていたが道成は素晴らしいフォームで走ってきた
─ハ､ハンターだよ！
曲がり角で撒こうと進行方向を変えたがヒールという事を忘れていて足首を挫く
｢ぃｯた…｣
─ぁ､これやばいかも
転んだところを道成に捕まり連れて行かれる
─レイナさんとサイコさんが上手くやってくれればいいんだけれど…
.
｢布袋､こっち｣
白いスーツを着た彼はサイコさんと思われる女性を捕まえながら立っていた
｢サイコさん！？｣
｢…ゴメン｣
｢サイコ､A！！｣
｢ｯ…エイト｣
｢お､お母さんは？｣
｢…心配すんな間に合った｣
呑気に会話している二人を見て尊氏さんは動いた
─あっビデオテープ…！
｢それ…！｣
｢彼女達が叔父から奪ってくれたお陰で､手に入ったよ｣
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ka.(プロフ) - 合格おめでとうございます！尊氏がかっこよすぎて、きゅんきゅんしてます。これからも続き楽しみにしているので、頑張ってください。応援しています！ (2018年2月14日 1時) (
レス) id: 732c0bc2d5 (このIDを非表示/違反報告)
えれふぁんと(プロフ) - 私立合格おめでとうございます！更新すごく楽しみにしてます！ (2018年2月14日 0時) (レス) id: f83f63e183 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 茅洸さん» あ！本当だ...お恥ずかしい､､修正しときます！コメントありがとうございます (2018年2月11日 7時) (レス) id: 4ba029c7a0 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - また続けてのコメントですみません...。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - 続けてのコメントですみません(>_<) これにが抜けてませんか？ 正しくはイケメンと幸せにではないんでしょうか？ (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ | 作成日時：2018年2月2日 14時
