Setting sun

#＿17 ページ19

｢プレゼント｣


｢…えっ｣

｢クリスマスとお正月､何にもしてあげられなかったから｣

｢いやいや､そんな高価なもの…！｣

その紙袋には有名な宝石店のロゴが入っていた


｢ううん､これはAちゃんの為に選んだんだ｡だから貰ってくれると嬉しい､な…｣

｢わ､私の為｣

─そんな甘い言葉かけられたら受け取るしかないじゃん…


｢わ､分かりました｡受け取りまっ｣

ｸﾞｲｯ

｢ねぇ､A…って呼んでも､いい？｣

｢ひゃっ｣
私を抱き寄せ甘い声を耳元で聞かせてくるから


｢は､はい！｣

なんてつい大声で答えてしまった


｢ふふっありがとうA｡じゃあまた明日｣

｢あ､はい！尊氏さん｡み､美尊も｣


｢遅い､お兄ちゃん｡A〜明日夕方の授業でしょ？家の前で待っててね｣


｢うん！バイバイ！！｣



─な､なんてこった｡尊氏さん何を思って私に…！？





.







.







家に入り貰ったプレゼントを部屋で開けてみると素敵なネックレスが箱に入っていた

銀色のチェーンでガーネットだろうか？赤い石が守られているように巻かれている

｢これ､動かすと中の宝石も動く…最近流行りのダンシングストーンみたいな感じなのかな…？｣

─素敵…特にチェーンで守られているのがいいなぁ


ライトで照らし隙間から光る赤い石を見ながら尊氏さんのことを思い浮かべて､静かに眠りについた






本当の意味は…？





───────


｢お兄ちゃん､Aに何を渡していたの？｣

｢ん？遅いクリスマスプレゼント…かな｣

｢そう…｣



きっとあの子は本当の意味を知らずに身につけるだろう




それで良い




誰にも奪わせない





俺にだけ溺れていてくれ







今でも月は綺麗ですか？





.








.





愛しい…＿＿花嫁さま｡




黒薔薇のブーケでも贈ろうか



#───────#───────#──

なんかごめんなさい､､ただのヤンデレっぽくなってきちゃいましたね

黒尊氏…イケメンです

この回は結構隠語？隠されているので是非ググってみてください笑

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