#_16 ページ18
「ねぇ知ってる?エイトさん刺されちゃったらしいよ」
朝一番、大学に着くと奈緒からそんな事を言われた
「えぇ!?それ本当?誰に」
「カズマくん」
その名前が奈緒の口から出ると目を見開き「ぅぇえ?」と変な声を出してしまった
「それ本当?捕まったの?」
「捕まってないらしい!やばいよね」
「やばいよ、私たち知り合いだからさ、狙わ」
『そこー、受ける気ないなら帰りなさーい』
「すみません…」
気難しい先生の授業中に話していたからか注意されてしまった
「馬鹿ね、単位落としても知らないわよ」
隣で真面目に授業を受けている美尊に言われてしまう
「だってさ〜、美尊も気にならない?エイトさんの事」
先生の事を確認しながら小声で話す
「別に…」
「そう言えばエイトさんと仲直りしたの?」
平手打ちした初乗り会の事を思い出す
「したから心配しないで」
「うーん、でも怖いよね。カズマくんに刺されちゃうかも」
「それは怖すぎ!」
「じゃあ車で送ってくれるよう頼むから、真面目に授業受けて」
「うん」
「分かった」
.
授業が終わり、尊氏さんの車で送ってくれることになった
「尊氏さんありがとうございます。私たちの我儘なんかに」
「気にしなくても大丈夫だよ、Aちゃんが刺されちゃっても困るし」
「ありがとうございます…」
「私たちの事忘れてイチャイチャされても困るんですけどー?」
私に耳打ちしてくる奈緒
「余計な事言わないのー」
頬を膨らませて言う
.
「Aちゃん」
奈緒が降りてから尊氏さんが私の事を呼んだ
「はい?」
「あのホストとは親しいの?」
バックミラー越しに尊氏さんが見てくる
「えっ?エイトのことですか?」
「もう呼び捨て?」
「え、あそういう訳では…」
尊氏さんに指摘されて初めて気付く
「親しいの?」
「そこまで親しい訳では無いです!」
変な勘違いされないように必死に説明する
「行ったクラブのNo1だったってだけで知り合い以上友達未満…位の関係です」
「そう…ならあれはハッタリか…」
尊氏さんの瞳が妖しく光った
「_え?」
「ん?着いたよ」
「あ、本当だ。じゃあ、ありがとうございました」
「ちょっと待ってね」
そう言って尊氏さんはわざわざ外へ出て後部席のドアを開けてくれる
「ありがとうございます」
「あの、さ。これ」
尊氏さんは背中から紙袋を出す
「これ…なんですか?」
.
「プレゼント」
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ka.(プロフ) - 合格おめでとうございます!尊氏がかっこよすぎて、きゅんきゅんしてます。これからも続き楽しみにしているので、頑張ってください。応援しています! (2018年2月14日 1時) (レス) id: 732c0bc2d5 (このIDを非表示/違反報告)
えれふぁんと(プロフ) - 私立合格おめでとうございます!更新すごく楽しみにしてます! (2018年2月14日 0時) (レス) id: f83f63e183 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 茅洸さん» あ!本当だ...お恥ずかしい、、修正しときます!コメントありがとうございます (2018年2月11日 7時) (レス) id: 4ba029c7a0 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - また続けてのコメントですみません...。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - 続けてのコメントですみません(>_<) これにが抜けてませんか? 正しくはイケメンと幸せにではないんでしょうか? (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみれ | 作成日時:2018年2月2日 14時