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「このまま撮影する訳にはいかないわよ…」
「っでも、遠目からなら目立たないし…」
「こんな格好みっともないでしょ」
写真を撮る為にロビーに集まるが着物が汚れてしまっているため口論に近い話し合いが始まる
汚れていても着物で撮りたい真凛と、見栄えを気にする美尊
私は断然真凛派
SAKURAの新作だってこともあるけど、
右の袖は赤紫、左は赤をメインに配色してあり裾には金がメインで川が流れるように"モモ"の花が置かれている、
その着物はお婆ちゃんが気持ちを込めて作ってくれたもの
すると美尊は機転を利かせ「皆、制服に着替えよ?」と提案した
でも皆は折角の着物で撮りたいらしく不満そうな顔をする
それで美尊はもっと機嫌が悪くなる
「…嫌なら嫌ってはっきり言って。どうするか考えるから」
美尊のキツい口調は更に皆の口を噤ませる
「ねぇ、美尊…」
「美尊さん」
私の声がエイトの声と被さる
エイトなら上手くやってくれるかもしれないと考え、口を噤んだ
道成がぶつかって来るのを颯爽と避けて転ばせ「フンッ」と嘲笑うかのように道成を見て美尊へ向かう
「皆、嫌なら嫌ってはっきり言ったほうがいいんじゃない?その方がよっぽど美尊さんのためになると思うけどなぁ」
皆が言えなかった事を美尊に向かって言う
エイトは結構な策士のようだ
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「真凛ちゃん。ホントはそれを着て撮ってほしいんじゃないの?」
そう声をかけられると真凛はバツが悪そうに目を逸らす
「汚れた服で撮ってほしいなんて誰も思うわけ無いでしょ?」
「そうかな?倶楽部の伝統とか、決まり事を守るのは偉いことだと思うけど…部員の気持ちを汲んであげるのも大事な事なんじゃない?」
「そうしてるわよ」
「どうかな〜乗馬で大切なのは、馬に謙虚でいることなんじゃないの?」
エイトが最もなことを言うとすぐに美尊は噛み付く
「…あなたに何がわかるのよ」
「真凛ちゃん。その着物はお祖母さんに貰った大事な形見なんでしょ?」
真凛は目を見開いて驚いている。周りのみんなだって知らなかった情報だ
「みんなもこの日のためにいろんな準備をしてきたんだよね」
「そうなの…?ねぇ奈々子!」
エイトが優しく私たちに語りかけるとハッとして美尊は私たちを見渡す
エイトはその態度に眉を動かす
「そうやって、上からものを言うからみんな萎縮しちゃうんだよ」
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ka.(プロフ) - 合格おめでとうございます!尊氏がかっこよすぎて、きゅんきゅんしてます。これからも続き楽しみにしているので、頑張ってください。応援しています! (2018年2月14日 1時) (レス) id: 732c0bc2d5 (このIDを非表示/違反報告)
えれふぁんと(プロフ) - 私立合格おめでとうございます!更新すごく楽しみにしてます! (2018年2月14日 0時) (レス) id: f83f63e183 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 茅洸さん» あ!本当だ...お恥ずかしい、、修正しときます!コメントありがとうございます (2018年2月11日 7時) (レス) id: 4ba029c7a0 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - また続けてのコメントですみません...。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - 続けてのコメントですみません(>_<) これにが抜けてませんか? 正しくはイケメンと幸せにではないんでしょうか? (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみれ | 作成日時:2018年2月2日 14時