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開いた口が塞がらない
私は今何をされたのだろうか
「ぇあ、えーと」
「美尊」
どうしようかと困っていたところに美尊のお母様が来る
「初めまして、枝野聡史です」
ホッと胸をなでおろしたのも束の間、年が離れた男性がやってくる
─たしかお見合い相手だった気がする
「並樹…美尊です」
「尊氏さんにはまだ話していなかったわね。こちら、枝野リゾート開発の枝野さん。美尊のお見合い相手の方よ」
ポカンとした顔を浮かべてた尊氏さんに美尊のお母様が説明する
「お見合い…?」
─よく、思ってないのかな
空気を読んで後ろへ下がると奈緒が
「これで美尊も万事休すかぁ…」と呟く
「なんであの人…?年の差が凄い気がする」
「お金持ちだからかなー?」
「ふーん…」
ちょっと、いや大分気に入らなくて、残っていたケーキを一口で平らげた
「エイトさん!?」
いるはずのないホストの名前が出てくるのでそちらの方をチラリと見る
「わぉ」
今日もバッチリ決まってる
何か企んでいる顔をしてるけどまぁ私には関係ないかな?
「誰?あの人」
尊氏さんが私に近づき耳打ちする
─この人無自覚でやってる?
そう思いながら平常心のフリをして「歌舞伎町のホストです」と答えた
「ホスト…か」
それにしてもこの人近いなぁ…顔が赤くなるからやめて欲しい
すると寛之の低い声が入口から近づいて来る
その手にはカメラが
「待ってください。これ貴方ですよね?」
そう言って枝野にカメラの画面を向けた
その途端枝野は顔面蒼白
─一体どんな写真なんだろ
「あら〜、そっくり。此処、ホテルですか?」
ニヤニヤと笑みを浮かべてエイトが言うと
「これは、枝野さんなんですか?」と美尊のお母様が不安そうに枝野に問う
「私じゃない!!」
─あ、これを企んでたんだ
「これは合成です!私のことを妬んでる誰かの罠です!」
そう枝野が叫んだ途端会場が暗くなる
「!」
軽く驚き肩を揺らすと尊氏さんは肩が触れ合う位の距離に来てくれた
パッとモニターに謎の映像が映る
枝野と女性の映像だ
何をしているのかよく分からずまじまじと見ているとそれは
…男性と女性のああいう関係の映像だと分かる
「ぅ...」
映像に背を向け冷たくなった手で口を覆う
─気持ち悪い…胃が逆流しそう…あんな沢山食べるんじゃなかっ、
小さく身体を震わせていると目の前が白くなり頭の後ろに人の手のようなものが感じられた
.
「た、尊氏さん…ッ!?」
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ka.(プロフ) - 合格おめでとうございます!尊氏がかっこよすぎて、きゅんきゅんしてます。これからも続き楽しみにしているので、頑張ってください。応援しています! (2018年2月14日 1時) (レス) id: 732c0bc2d5 (このIDを非表示/違反報告)
えれふぁんと(プロフ) - 私立合格おめでとうございます!更新すごく楽しみにしてます! (2018年2月14日 0時) (レス) id: f83f63e183 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 茅洸さん» あ!本当だ...お恥ずかしい、、修正しときます!コメントありがとうございます (2018年2月11日 7時) (レス) id: 4ba029c7a0 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - また続けてのコメントですみません...。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - 続けてのコメントですみません(>_<) これにが抜けてませんか? 正しくはイケメンと幸せにではないんでしょうか? (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみれ | 作成日時:2018年2月2日 14時