≠直純＿『拝啓､嘘つき様のその後』3 ページ16
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｢…は？｣
『ヒナとの約束ずっと覚えてる｡それ果たす為に頑張ってるって言ったら､たった一言なのに本当に名前通り素直で純粋だねって笑ってた』
｢…うるせー｣
確かにアイツなら俺を馬鹿にする様に笑いそうだ､と口の端に笑みがこぼれる
『でも､嬉しいってよ｡約束果してくれるの､待っててあげるって』
｢へー､そりゃありがたいこった｣
『…だけど罪の意識に苛まれてるなら､やめてって｡しょうが無いから許してあげるから､追い詰められないでって､』
｢…兄貴､そういう話は別に良いんだ｡そんなのただの｣
途中で兄貴の言葉を遮る
許しを乞うなんて､もうとっくの昔に辞めたんだ
そんな言葉なんてただの､
『あぁ夢物語だ｡本当のヒナが言ってる訳じゃあ無い｡でもよ､俺らのヒナってそんな奴だったか』
｢どういう…｣
『そんなに小さい奴じゃなかっただろ？後ろ指なんて指さないで背中を押すやつだった』
｢……｣
─あぁ､そうだ｡そんな奴じゃなかった｡その大きな笑顔でなんでも吹き飛ばす､人の笑顔が好きな奴
『遺された人の正しい生き方なんで無いだろ｡でも､きっとあの子の分まで笑顔で居ればいいんじゃないか』
｢くっさいセリフ…でもあぁ､そうだな｣
『…勝ってこいよ』
｢言われなくてもそのつもり｣
ﾌｯとお互い不敵に笑って通話を切る
ﾀｯﾀｯ
操作するスマホの画面には電話帳のある一人の名前が写っている
A
"発信"と押しそうになるが思いとどまった
契約してからAとは連絡を取ってない
気持ちが､決心が揺らぎそうな気がして
世界を獲るまで付き合わない､WRC中は連絡を取らないって決めたんだ
果たす為の約束
最後のケジメ
アイツはどう思うだろうか
俺とアイツが付き合う事
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿
｢…それでさ､思ったんだ｡そんな暗い顔じゃアイツに顔向け出来ねぇ｡お前とも胸張って付き合えねぇって｣
｢…ぇっ､てことは｣
｢A｡もう逃げねぇ､もう怖がらない
……つ､｣
─上手く､言葉が出ない
自分からこんな事言った経験がないからか変に強ばって喉が狭まる
｢つ？｣
｢つ､き…ぁぉぅ｣
｢…ﾌﾌｯ聞こえないよ､そんな声じゃ｣
呆れたように軽く笑う
｢……付､きあおうｯ｣
｢…うんっ！｣
ふにゃっていつもの笑顔を浮かべるAの頬にそっと手を添えて､
.
顔を近づけて行った
続く (更新停止中)
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雪 - とても胸キュンします！！ 市橋のお話もっと読みたいです。これからも更新頑張ってください！ (2019年1月1日 12時) (
レス) id: 731147cfe5 (このIDを非表示/違反報告)
なな - いつも見てます！ 木藤良のストーリーもっとみたいです！ (2018年12月19日 23時) (レス) id: 2ab538de05 (このIDを非表示/違反報告)
カハラさん(プロフ) - すみれさま〜(^-^) お話を作ってくださり、ありがとうございます。すぐに更新してくださって、とても嬉しいです。そして、出逢いから、胸キュンすぎますぅ〜((o(^∇^)o)) …すごく大興奮しています。続き、楽しみにしていますね。でも、ご無理のない範囲で(^-^) (2018年12月2日 23時) (レス) id: 55a4c31fae (このIDを非表示/違反報告)
あか - いつもみてます！ 木藤良蓮書いて欲しいです！ (2018年12月2日 19時) (レス) id: 2ab538de05 (このIDを非表示/違反報告)
川嶋梨沙 - 木藤良蓮の熱が出て自分が看病する設定で仰げば尊し描いて欲しいです！ (2018年12月2日 19時) (レス) id: 2ab538de05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ | 作成日時：2018年10月20日 23時
