大好きなのに。two. (ページ8)

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実は… ページ8

潤side

先「びっくりしただろ。ごめんな？」
潤「少し。でも、怖くは無かったです。」
先生が一息入れて話し始めた。
先「実は、翔と俺から頼みがあるんだ。」
潤「頼み…ですか？」
先「翔から何も聞いていないだろうが、翔は生まれつき体が弱いんだ。」
潤「ぇ、、？」
先「翔のお母さんが妊娠中にも関わらず無理をして仕事をしたんだ。そしたら、過労で倒れてね。翔の体にも影響してしまったんだ。」
言葉を失ってしまった。
先「予定よりも早い出産になった。まだ体が小さかった翔は集中治療室に運ばれた。泣くことも無ければ目を開けること無かった。それでも
、小さい体で懸命に手足を動かしたんだ。呼吸も十分に出来なくて人工呼吸器を付けていた翔が3歳になってやっと退院した。」
怖くなって、震える手を強く握った。
先「翔は病気と一生付き合わなければいけないんだ。今でもどんな病気か分かっていない。検査するために入院が必要なんだけど、翔は学生生活をしたいと言うんだ。今日まで翔の気が済むまで学生生活を送らせた。でも、これ以上はもう待てないんだ。見た目以上に体が弱ってきている。限界に達してからじゃ遅いんだ。」
先生の真剣な目から視線を逸らしてしまった。

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