大好きなのに。two. (ページ41)

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最後ページ41

翔side

目の前の状況を理解出来なかった。
え？俺は…。
翔「じゅ、じゅんっ…」
そっと潤の頬に触れた。
潤「大丈夫＾＾」
代わりに頭を撫でられた。
翔「俺は…」
念のためにということで、潤が松岡先生と共に部屋を出て行った。
磯「坊ちゃん、」
翔「で、てけ…」
もう、自分の訳の分からない意思の歯止めが効かなくなっていた。
翔「出てけ！俺に…っ、俺に関わるな！」
磯貝の言葉すら聞きたくなかった。
誰も…俺に近寄らないで、関わらないで。
みんなを傷つけてしまう。
だから…

翔「来ないで…っ…」
誰もいなくなった部屋に俺の声が響いた。

俺は、クラスのみんなに教わったんだ。
俺がみんなを不幸にしている。
俺がいるからみんなが不幸になる。

離れるためには嫌われればいい。
そのために、俺は自分の気持ちを壊すんだ。

辛くても、苦しくても、

みんなが幸せになればそれでいい。

これが、弱い俺にでも出来る今までのみんなに対する恩返し。

こんな俺の思い、受け取らなくてもいいから、受け取るフリをして下さい。

そして、俺の思いを跡形もなく消して下さい。

あなたの心から、俺が消えた瞬間。

それが、俺と貴方の最後です。